意外なのは得意なことを知ること 3/4 「変身術の授業を始めます」 マクゴナガル先生はそう言うと、教科書のページを指定する。 「1、2、3…フェラベルト」 先生はそう唱えると、動物をワイングラスに変えてしまった。 すごい、あんなに綺麗なワイングラスに…。 「イアルはなにに変身したい?」 目の前にいるイアルにそう言うと、イアルは顔を傾けた。可愛い… 「綺麗なふくろうね…」 ハーマイオニーはそっと手を出そうとしたが、それを止める。 「噛まれちゃうわ、この子人見知りで」 「そうなの?残念」 それに頷くと、何に変身させようか考える。 白い、ふくろう……黄色い瞳… 何も思いつかない…もういいや、ワイングラスにしよう。 杖を構えると、白い綺麗なワイングラスを想像する。 「1、2、3…フェラベルトっ」 そう唱えるとイアルはたちまちワイングラスに変身した。 それは想像していたものとぴったりだった。 「すごいわNO NAMEっ!」 「まぁ、とっても綺麗なワイングラスですね…グリフィンドールに5点!」 「あ、りがとうございます…」 自分でもこんなに綺麗に変身させることができると思わなかったので、 内心びっくりしつつも、なんだか嬉しかった。 グリフィンドールの役に立てたのだ。そりゃ嬉しい。 それに変身術は以外と得意なのだと感じた。 [しおりを挟む] |