如月の華 | ナノ



図書室の居眠り少女
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「……ぐぅ」

「君、起きて」

「……む、みゃ」

「おーい、」

図書室で確かグリフィンドールの寮生だと思うが、

生徒を見かけた。

図書室で寝ている姿だ、

これは注意しなければ、と思い。

上下に揺らす肩を揺すったが、起きる気配などない。

「…困ったな、」

監督生である僕だからこそ。

ここで見逃すことはできない、

もし先生に見つかれば、点を下げられてしまう。

「おー何やってんだパース」

聞き覚えのある双子の声に振り返れば、

寝ている生徒を見て、爆笑する二人。

「おおッ!こんなところで寝てるなんて初耳だぜ!からかってやろうぜ」

「ああ、当たり前だろ」

どうやらこの生徒とは顔見知りなようだ。

「じゃあお前たち、起こしてやってくれ。」

僕じゃ全然起きないんだ。

と言ってみれば、お安いご用さ、と言って生徒に近寄った。

「おーい!!NO NAMEーッ!!!!」

「…」

「起きろよーーーッ!!!!」

「…」

双子は顔を見合わせると、二人で同時に口を開けた。

「「お前の兄貴が来たぞーッ!」」

「は?!ふざけんな!」

ばっと顔を起こして顔を真っ青にしている。

「あれ…?いないじゃん…なんだ…」

「そのまま眠てるとパースがうるさいぜ」

「え、パース?監督生の??」

目を点にして僕を見上げた、

するといっきに顔を赤くして慌てる。

「すすすすすいません!」

「いや、今度から気を付けてくれればいいんだ」

「はいいいッ!!!」

横で双子は大声で笑っている。

どうやらこの子は完全に双子のおもちゃになってしまったようだ。

普通の子なのに、可哀想に。


注意して、寮に戻って勉強を始める。

そしてそろそろ見回りの時間だと、廊下に出て見回りを始めると、

ハッフルパフの監督性、ランディーを見かけた。

「やぁ」

爽やかな笑顔の彼は手を降ってくれた。

彼と一緒にいると女子達の気持ちがよくわかるようなきがする。

この整った顔で挨拶されれば、誰もが恋に落ちてしまそうだ。

弟も人気があったような。

「やぁラン。」

せっかくだから一緒に回らないか、と言われたので一緒に回ることにした。

すると会話がグリフィンドールの事ばかりなのが、少し気になったので

質問してみることにした。

「どうしてそんなにグリフィンドールが気になるんだい?」

「え、ああ実はね俺の妹はグリフィンドールなんだ」

少しぎこちなさそうに笑ってそう言ったラン。

それに少しびっくりする。

「ハップルハフじゃないのかい?!」

「あぁ、」

「それは…気になるだろうね」

僕たち兄弟はみんなグリフィンドールだし、

そりゃスリザリンなんかにいったら一大事だけど。

それにしても、ランの妹らしき少女はいただろうか…

ロンと同じ歳なんだろうけど。


「どんな子なんだい?」

「うーん…よく、寝てるかな。」

「…」

なんだか一人の少女が頭に浮かんだが、

ありえないな、

とすぐ考えを消した。

 

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