赤い勇気あるものへようこそ 3/4 列車はホグワーツで止まると、 それからボートでホグワーツに向かった。 ホグワーツへと着くと、 マクゴナガル先生という、気品がある女の人に大きな扉まで案内されると。 大きな扉が開いた。 「!」 そこには四つの長いテーブルが並んでいる。 そこには先輩達がずらっと座っていて、 私たちをまじまじと見ている。 「さて、いよいよ組み分けだな。」 そう隣の男の子達が小さな声で話していると、 ふいに名前を呼ばれた子が立ち上がって、 古びた帽子のあるところへと向かった。 あの帽子、かぶるの…? 「ハッフルパフ!」 「!」 しゃ、しゃべった…。 あの帽子が組み分けをするんだ。 変わってる…… それからハーマイオニーが呼ばれて、 「グリフィンドール!」 するとハーマイオニーは嬉しそうに立ち上がって、グリフィンドールのテーブルに駆けていった。 良かった、ハーマイオニー。 「NO NAME・フェアリー」 「!」 自分の名前だ、 いや、これ私の名前じゃなかったりして。 同姓同名いたりして!!! いや、私だよね…。 おそるおそる、椅子に座ると、 かぽっと帽子をかぶされる。 「ほー。」 一言帽子は呟いて、何も言わなくなった。 えェ、なに悩んでるのさ。 き、気になる。 途中でハッフルパフにいる兄達を見つけると、 フっと笑われた。 むかつくなぁ。 ま、どうせハッフルパフだろうけ「グリフィンドール!!!」 「は?」 「どうしました?」 「い、いえ。」 横でマクゴナガル先生に不審な目で見られたが、 とりあえずハーマイオニーのいるグリフィンドールーへ行くと、みんなに笑顔で迎え入れられた。 「やったわね!NO NAME!!」 「う、うんっ。」 どうして私だけグリフィンドール…? 次々に組み分けされていく生徒達と、歓声の中で聞こえた声。 ”そんな、嘘だろ!” って、誰かが言ったような気がした。 [しおりを挟む] |