壊したくて泣きたくて | ナノ

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涙は枯れない、満たされない心と比例して、何度も何度も苦しくなる

どうしたらいい、彼との約束はあまりに苦痛で、消えたくなる自分がいた

「・・・何か食べようよ、NO NAMEちゃん」

ベットに沈む私の横で囁かれた細くて高い声、ゆっくりと首を振ると、美希さんの声がまた響いた。

「ねえ、本当はいつから食べてないの?あれからずっとなんて言わないよね」

「・・・食べてる」

「・・・・・・絶対全然食べてないよ、NO NAMEちゃん・・・こんなに痩せてる」

確かに体重はだんだんと減っていき、肉が気になっていた所が気にならなくなった。

同時に動くことも、辛くなって、何もしない日々が続く。ただ泣くだけの日々。

食べることも、何かを飲むことも、面倒だった。

「大丈夫、大丈夫だから」

自分に嘘をつくような言葉は、本当は今は口走れる気がしなかった

だから同時に涙が溢れ出して、またシーツを濡らし始める

そんな私の腕を掴んで、抱き寄せてくれた美希さんの身体は暖かかった

「お願い、私には事情を話して・・・、お願い」

静かに響く優しくて柔らかい声に反発する力もなくなって、その背中に腕を回して

溜め込んでいた思いを大声で吐き出した







   

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