傍に | ナノ

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「・・・全部僕の責任でした」

「いや、責任を感じる必要はない、他に報告は」

「・・・いえ」

静かに火影様の元を後にすれば、火影岩の上へと向かう。

この場所にくれば、鮮明に記憶に残る彼女、NO NAMEのことを思い出した。まだ記憶のなかった彼女を疑っていた頃、彼女の本音を知って、彼女の優しい笑顔に驚いて、初めて彼女のことをちゃんと知りたいと思った、この場所で。

姿を消した彼女を忘れられた日はなかったような気がする。シカクを襲ったのはきっと本当は彼女ではなくて、彼女は優しく、繊細な彼女で・・・

ずっと心の中であの笑顔が、疼いていて

「・・・、」

やっと彼女に会えた


知りたかった彼女の名前と、共に知ったものは、また謎だらけのことで


「俺は、知らなくちゃいけないんだNO NAMEのことを」


あの時の彼女は、嘘ではなかったと正銘してほしいだけかもしれない

笑顔を、あの笑顔をまた浮かべて欲しいだけかもしれない


あの時、何かを恐れているように、“狩り”“命令”彼女のすべてのことを知って

そして今度こそ、本当の君を知りたい

   

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