傍に | ナノ

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「火影様も感じましたか。」

「あぁ、里に入ったときじゃらビンビン感じておったわ。」

火影の表情も綱手と同じく歪んでいた。

「普通の生活をさせていいのですか」

「お前も分かっただろう、あの子は記憶がない。今、あのチャクラのことを話しても理解できまい、牢獄にでも閉じ込めたりでもしたらどうなるかわからん」

「ですが、危険すぎます。」

「…あの子を信じようじゃないか」

火影の言葉に綱手は言いたかった言葉を押し込めた。

かわりに酸素を吸い込むと、

大きくため息を吐いた。

「他の者はあまり感ずいていないようです、」

「見たところ、あの子のチャクラは感じるものの強さによって感じ方が違う。例えばそじゃの、下人の忍び達にあの子の強さを聞いてみたら皆、間違いなく自分よりも弱いと答えるだろう。」

「では、上忍に聞いたら…、」

「恐ろしい力を感じる者もいれば、普通だろうと感じるものもいる。感じるものの強さに比例して感じ取れるようになっている。」

「ではあの子のチャクラは一体どれだけあるんですか?まさかあの人柱力よりも強いなんて言いませんよね、」

綱手の言葉に火影の表情は変わらなかった。

「そんなものの存在など聞いたことがありません!」

「だからこそ…あの子に記憶を取り戻してもらう必要があるのだ。」

それは危険な判断だ。

それぐらい火影は理解していた。

あの子が記憶を取り戻して、

暴れ狂ったら、世界は終わるだろう。






「わしらはあの子について知らなさすぎる。」






「では、あの子の事を調べましょう。」


   

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