傍に | ナノ

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「速いな、どうする?」

「追うに決まってる!仲間の仇だ!!」

上忍の忍達が木々を飛び越えていく、

だが、追っている敵の姿はもう前に消えかかっていた、追いつけないほどの速さだったのだ

上忍達は悔しそうに顔を歪めると、後ろをついてきていた仲間に視線を向けた。

「ミナト、お前なら追いつけるだろう、頼んだぞ!!!」

「はい、」

頷いた黄色い髪の青年、ミナトは数秒足に力をためると、先ほどとは比べ物人ならないくらいの速さで木々を駆け抜けた。

目の前に消えかかっていた敵の姿が見える、ミナトの視界にうつった緑色の綺麗な髪

一瞬、ミナトの視界が揺らいだ。

「(緑色、)」

鮮明によみがえる一人の少女の姿、だがその映像をかき消すと、

追いついた敵の前に降り立つ。

クナイを構えながら、顔を上げると驚きと共に瞳が見開かれた。

「…、」

緑色の髪に緑色の瞳を持つ、少女。

あまりに似ている姿にミナトは息を呑む。

本物かもしれない、彼女はあの時里を出た。

一向に口を開かない少女は、ミナトを見上げると、瞳を細めた。

「……去れ、この森から」

冷たいその声と威圧感にミナトの全身が揺らぐ、

「(この、チャクラは……、)」

自分を覆い隠すようなチャクラの量、全身を震えさせる大きな力。

それには、見覚えがあった。

「君は・・・、」













   

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