笑みをこぼす | ナノ

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翌日、自分の教室に向かって、紹介をうけると、

すごく視線がこちらに向いているのを感じた。

なんで女が?とか色々言ってるんだろうなぁ…。

どうせならもっと可愛い子が良かったとか言わないでください、

と必死に考える。

指定された席は一番後ろで、私の隣は金髪の男の子だった。

ふいに目が合うと、男の子は愛想良く笑って口を開いた。

「君も転入生なんだね、僕もなんだ」

僕は斎藤タカ丸と自己紹介してくれて、なんだか安心感があって、

一番接しやすい人だなぁ、と思いながらも差し出した手を微笑みながとった。

この時代筆かぁ…非常に書きにくい…。

でもしょうがないから、なるべく綺麗な字で書くようにした。

なんだか興味深い忍術のことに関心したり、驚いたり、

意外に楽しいなぁ……。

するといつのまにか鐘は鳴っていたらしくて、

タカ丸が顔を覗いていた。

「NO NAMEちゃん、もう終わったよ?」

「うん、今気づいた」

「あっはは、面白いなぁ」

タカ丸にお昼に行こうと誘われたので一緒に食堂に向かおうとした所、隣の教室から自分の名前を呼ぶ声が聞こえたので、

振り返ると、そこには二人の男の子が立っていた。

「君が女の転入生のNO NAMENO NAMEかい?!」

「は、はい…なんで知ってるんですか…」

私の話を聞かないで私は忍術学園ナンバー1と言い始めた人に苦笑いをしていると、

その隣の男の子が口を開いた。

「そうゆう噂がたってたから確認しに来んだ、本当だったんだ」

「噂、か…」

誰がこんな噂を…悪目立ちするよ…。

心底嫌な顔をしていたら、苦笑いしていたタカ丸が二人を紹介していた。

一緒に食堂に行こうと滝夜叉丸達も誘ったが、用事があるとかでタカ丸とまた食堂にむかうと、

結構人がいてわいわいしていた。

目立たないように…そう思いながら、こっそり食事をもらって、席に座ろうとした時

バチっと前にいた人と目が合う。

何も言われないようにとタカ丸の横に座ったが、

前にいた人は口を開いた。

「あれ、女みたいなのいるけど、女装?」

「なんか噂で四年に女の子が入ったって言ってたよ」

前にいた人とそっくりな人かその人に近寄ったのでびっくりしていると、

二人の視線はこちらに向いた。

「あ、本当だったんだ女の子って!」

近寄ってきた一人にゆっくりと頷くと、私は不破雷蔵、五年生と手を指し伸ばしてきた

それと同時に声を出したのは不破先輩とそっくりな人だった。

「私は鉢屋三郎だ」

「あれ?双子じゃないんですか?!」

双子だと思い込んでいたが苗字が違うことに気づく、それに不破先輩は笑うと。

三郎先輩は変装していると教えてくれた。



   

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