strawberry | ナノ

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「そうか、やはりセフィロスは生きていたか」

聞いたことのある声が聞こえたと思ったら、屋上には美しい姿があった。

ぎゃふっ!ルー!!!!ルーファウス!!!!

金髪の髪に白い肌、美青年がそこにいた。

「ぐふっ…私だめ、天使がいる…っ…」

鼻血が出るかもしれないと一歩後ろに下がったとき、クラウドの手が肩に触れた。

「どうした、さっきから」

「いや、これは違う意味でのやばいなんで、気にしないで」

「……お前は…、」

クラウドが何か言いかけたがそれはルーファウスの声によって止められた。

「お前たちはなんだ?」

ルーファウスの視線は私たちにむくと、目が合わないように必死にそらすことにした。

あんな天使と目があったら、私の人生終わる。

「元ソルジャークラス1st、クラウドだ!」

「アバランチ!」

「同じく!」

「…スラムの花売り!」

「…実験サンプル」

そしてみんなの視線はまだ何も言ってない私に向いた。

え、何言おう。自己紹介?!三時間かかるけど!!!

てかみんなこっち見たらルーファウスがこっち見ちゃうじゃん!!!

ってもう遅い!バリバリ見てるし!!!もう吹っ切れちゃうもんね!!!!

「た、ただのオタクだ!コノヤロウ!!!!」


わーお!!!印象最悪や!!!

も、もういいもんねー!NO NAMEちゃんバリバリオタクだからいいもんねー!!!


ってかみんなの目線キツ…っ!!ええェ!!もっと優しくしてよ!!!

「君が女のソルジャーと噂されている女性か」

その言葉に瞳を瞬きすると、ルーファウスはくすっと笑った。

不覚ながら少しドキッっとしてしまいましたが、口には出しません。

「私はルーファウス、神羅の社長だ」

「え、知ってますよ」

なぜか近くまで来ると、私に向けてそう言ったルーファウスに若干顔を歪ませると

微笑みを浮かべた。

「私と一緒に世界を変えないか?」

「は…意味が、わかんないっていうか…なんというか」

「女のソルジャー、実に興味深い、私と一緒に来ないか」

「だから…意味がわかんないですよ」

首を傾けようとした時、目の前にクラウドがたった。

「こいつはソルジャーじゃない、それに俺たちの仲間だ」

それに面白そうにルーファウスはクラウドを眺めると、私をまた見下ろした。

「では、その瞳は?」

青い瞳、ソルジャーの証。私は純日本人ですが…。

どういっても言い訳にしか聞こえないよね、きっと。

「とにかく私ソルジャーみたいに強くないですから!」

胸を張って言えること、これ一番大事。ソルジャーみたに度胸ないから!!!

ルーファウスは苦笑すると、なんだか穏やかな表情を浮かべていた。

「そうか、面白い」

面白くないから!本気なんですけど…。

「……バレット、NO NAME達を連れて先に逃げろ」

「は?何言ってるのクラウド?」

「いいから、行け。」

なにか思いつめたような顔をしたクラウドは振り向かずに言い放った。

バレットはそれに顔を歪めると、私の腕を引っ張った。

「おら、行くぞNO NAME」

引っ張るバレットの腕を振り払うと、クラウドの背中をどついてやった。

それに一瞬揺らいだクラウドは驚いたようにふりかえった。

「ウザイクラウド!なんか!うっぜーーーっ!!!」

一人で抱え込もうとしてるところとか。なんか全部!!!!

「バレット!私クラウドと一緒に残るから!」

強く言い放った言葉にバレットはため息をつくと、分かった。と言って

ティファ達を連れて先に屋上を後にした。

それを確認すると私を心底歪んだ顔でクラウドは見た。

「なに」

「こっちのセリフだ、早く逃げろ」

「うっさいな。弱虫」

「なんでそうなるんだ!お前が弱虫だろう?!」

「はー何言っちゃってるんですかー??クラウド君頭おかしいーっ」

それにイラついたのかクラウドはバスターソードを構えると、

私に突き出した。

「いい加減にしろ、行け。早く。」

「嫌だ」

私も自分の刀を抜くと、クラウドに向けた。

「なんで一人で!そうやって…!……なんで頼ってくれないの?!」

それにクラウドは一瞬目を見開くと、苦笑し始めた。

それに反論していると、ルーファウスの声が聞こえた。

「おい、そろそろいいか?夫婦漫才みたいだ」

「「誰が!!!!」」


   

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