strawberry | ナノ

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「く…くっさ。」

なんだか異質な匂いに今まで考えることを停止していた脳は周りだし、

瞳が開いた。

「あ、あれ…」

いつのまにか眠ってた自分に頭を傾げると、自分がベットの上にいうことに気づく。

そして見えた金髪の髪、ベットに寄りかかって、腕を組みながら規制正しい寝息で瞳を閉じているクラウド。

まったく記憶がない…星の話をしたあとベットにどっちが寝るかでケンカしたような気がするけど、

まぁ大体はつまんなかったから私がケンカ売っただけだけど。

いつのまにか寝ていて、ベットにに横たわっていたし。

「ま、いいか……。」

ふとドアのほうに視線を向けてみると、瞳が見開いた。

瞬きする瞳の先はさっきまで厳重にしまっていたドアが開いているのを映していた。

「開いてるよ…無用心だなぁ、」

そう言って牢獄の外に顔を出してみれば、驚くべきものが視界にはいった。

それは血だらけの神羅兵だった。

その光景があまりにもグロテスクだったため、喉の奥から気持ち悪いものが上がってくるような気がして、慌てて息をすい直す。

やばい、やばい、これはやばい…グロいって。

NO NAMEちゃんこうゆうの無理すぎるからぁ…っ…

とにかくこの状況をクラウドに伝えようと、眠っているクラウドの頭を思いっきり叩くことにした。

ベシッ


「ッ……なんなんだあんたは…。」

すごく不愉快そうな顔をゆっくり上げたクラウドだったが、

すぐに表情を変えた。

「おい、どうした…」

「え、何?」

眉を寄せるクラウドに何をツッコまれているのかさっぱりわからなかったが、

気持ち悪くなった胸とこみ上げる何かを必死に抑えるのが精一杯だった。

「顔色…悪いぞ、眠れなかったのか」

不意に伸びたクラウドの手は私の頬に触れた、スルリと頬を撫でたクラウドは

一瞬目を見開くと、バッと手を下の位置に戻した。

それを変な目で見ていると、息を吐いたクラウドが面倒そうに声を出した。

「…で、なんだ」

「だから、ドアが開いてるんだってばぁ…」

私が指を指すと、その方向に視線を向けたクラウドは立ち上がった。

「早く言え!」

「だからクラウドがなんか変なこと言うから!」

それに以後ごち悪そうな顔をしたクラウドは牢獄から顔を出すと、

死んでいる神羅兵に気づいたらしく、急いで牢獄から出てその神羅兵から鍵を取ると

みんなを牢獄から救出した。

「エアリス、ティファーッ」

「NO NAME、大丈夫?顔色悪いけど…」

ティファに顔をのぞき込まれたが、心配はかけたくなったかので大丈夫、とだけ言っておいた。

「変だ…」

牢獄の外の様子を見に行ったバレットが帰ってくると、

外の神羅兵もみんな死んでいることを話す。

「なに…」

確かに外に出てみればそこには生きている神羅兵などいないように、

血だらけの空間が広がっている。

「あぁ…マジでぇ……」

一人だけでもこんななのにみんな死んでるとか、やめてください。

「とりあえず…行ってみよう」

血の後は続いている、それを追うことを選んだクラウドについていく。

やがて研究室らしいところにはいると、

レッド13の声が響いた。

「ジェノバ・サンプル…すっするに上の階に行ったようだ。
奥のサンプル用エレベーターを使ってな」

え、まさかここにジェノバいた感じ?!ぐえぇぇ…

そこには血で染まる神羅兵がいて、さらに気持ち悪くなる胸を抑えていたら

ふいにクラウドの目線がこちらに向いた。

「…血がダメなのか?」

「え、そんなことないっすけど!!」

強気で答えるとクラウドの瞳は細まった。

ため息が溢れると、奥のエレベーターを見る。

「早くここを抜けよう。」

さっきより早足になったクラウドに頷きながらついて行ってエレベーターに乗り込む。

どんどんと上に上がり、ついに最上階まで来たところ。

ここは社長室じゃないかと気づく。

「死んでる…神羅カンパニーのボスが死んでる。」

はじめにそう言ったバレットの視線のさきには、

長い刀が突き刺さってるプレジデントの姿があった。

血だらけのその姿は思わず目をそらしたくなる、そのときクラウドが自分の前にたった。

それで視界はクラウドの背中だけになったので、安心して息を吐いた。

みんな難しい顔をしてプレジデントを見ていたが、その顔は聞こえた音により表情が変わった。

「しまった…ルーファウス!まだあいつがいた!」

「誰なの?!」

その音の先にはこのビルに近づいてくる大きなヘリが映る。

ルーファウスここで登場?!

「副社長さ!プレジデントの息子だ!」

みんなが急いでヘリが降り立つ屋上に向かう、

「NO NAME、行くぞ」

「う、うん」

クラウドの声と一緒に私も走り出した。






     

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