strawberry | ナノ

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「名無しさん!マリン!」
「ティファ!」
向こうから血相変えて走ってくるティファ。

「何があったの?!このモンスターは?」

「お姉ちゃんが倒したんだよ!雷がババンって落ちてね〜!!」
「NO NAMEが…?」
「あ…うん」
「すごい!!名無しさん!アバランチに入らない?!」

「へ?」

あばらんち…

アバランチ…

「アバランチ!!!」

「アバランチィっ?!」

「そうよ!反神羅組織の!」

「は、入っていいのぉ!?」

これはもしかしてのもしかして!!!

みんなと旅できるチャンスじゃないかィ?!

「NO NAMEに入ってほしいの!」

「わ、私でよかったら…あの……よろこんで」

「ありがとう!」

「ただいまー!!」

「!」

いきなりドアが開いて店に入って来た男たち。

もしや、もしやぁっ?!


「あれ?新しい子?」

「NO NAMEっていうの!アバランチに入ることになったからね!!」

「こんな可愛い子に入ってもらえるなんてぇーっ!!!!」

「よ、よろしくです。」

ドキドキ

ドキドキ

ドキドキ

「NO NAME?どうしたの、さっきからドアガン見して…」

「い、や!なんでもないよぉ」

「なんで、そういいながらドア開けようとしてるのよ」

いや、だってさ…

もうすぐクラウドがあ入ってくるはずなんだけど…?!

なんか遅いし…?

見たいしクラウド…?

どんだけ美しいのかしらね?!

「では…オープnふがっ!!!!」

「NO NAME!」

「…?」

いきなりドアが開いたかと思ったら、扉が顔に激突

「くっそぉ!誰だよ?!?!この可愛い顔……に………」

あれ…?

金髪の

つんつん

チョコボ君が立っているんですけど…

あれぇ…

クラウド?!



「……」

ちょ…綺麗です…クラウドさん…

でも今はそんなこと考えてる場合じゃなくて…

うちの第一印象最悪じゃん…??

あれ、可愛い顔とか、

自分で言っちゃったし…?!

「NO NAME大丈夫?!クラウド!誤りなさい!」

「………【可愛い顔】に傷がついて悪かったな」

「………」

そのまま一階に下がっていったクラウド。

てかクラウドさん…嫌味ですか?!
 
しかもめっちゃ無表情だし?!

ちょ、最悪っ!!!

「ごめんね、NO NAME」

「あ、大丈夫、大丈夫っ!」

ティファのせいやないよ!
チョコボのせいだよっ!

「あれでも、いい奴なんだけど」

「……うん」

知ってる

いい奴なのは

十分ね。


「ん?なんだお前?」

大きな影が近づいてきたと思ったら、目の前には…大きな人が


「とーちゃん!!」
マリンが元気よく駆け寄ると、軽くマリンを肩の上まで持ち上げた。

「NO NAMEよ、アバランチに入ってくれるって!」

「なにっ?!こんなか弱そうな奴が?!」

か弱い…か…

なんかうれしい

「お姉ちゃんは強いんだよ!!」

「そうよ!モンスターをこてんぱんにやっつけっちゃったんだから!!」

「おぉ!!なら心強ぇ!!よろしくな!!俺はバレットだ!」

「う、うん!!」

バレット…
すんごい声大きい…

「おめぇら!会議をはじめっぞ!」

バレットの掛け声で、みんな一階に降りていく。

「あ、私も…?」

「別にいいんじゃない?たいした話しはしてないわよ」

そうティファはからかうように笑った。

そしてしばらくすると、一階が騒がしくなった。

「クラウドと、バレットの声、だね」

「またケンカしてるのね、ちょっと言ってくるわ、お店、任せたわよ」

「うん!」

ティファが一階に下りると、私は口元を吊り上げた。

ここから幼馴染の話がはじまるのかァ

いいねぇ…

てかあんな可愛い幼馴染がいて…うらやましいよクラウド!!!!

なのにあんなそっけない態度!!


「もぉー!!なんなんだァー!!!」

「…」

「……へ?」

横にはクラウドの姿。

いつのまに二階に?!

っていうか、私さっきから変な人オーラしか出してなくねぇ?!

冷たい目線が痛いよクラウド…

「はは…あの…えっとぉ…」

「…」

「は、ははは」

ガララララ

「ティファ!」

よかった、これ以上この空気は辛いよ!!

「クラウド、お願い、力をかして」

「ティファ、悪いけどさ…」

は、始まったァ!!!

目の前で始まってるよ?!

幸せモンだァ私は…

「星が病んでるの。このままじゃ死んじゃう、誰かがなんとかしなくちゃならないの」

「バレット達がなんとかするんだろ?俺には関係ないさ」

そう言って出て行こうとするクラウド。

「あ〜あ、ほんとに行っちゃうんだ!可愛い幼馴染の頼みも聞かずに行っちゃうんだ!」

「…悪いな」

「約束も…忘れちゃったんだ…」

「約束?」

「やっぱり忘れてる?思い出してクラウド、あれは7年前よ」

「………」

思い出せ!!クラウドぉ!!

ティファのためによぉ!!

「俺は英雄でも有名でもない…約束は守れない」

くァー!!

いつまでくどくどしてんのクラウド!!

「英雄じゃなくたって!有名でもなくたっていいじゃん!!ティファの頼みごと…聞いてあげてよ!」

「NO NAME…」

「…」

やべっ…口つっこんじゃった…

「おい。ちょっと待て!ソルジャーさんよ!」

その時、バレットは一階からよじ登って、クラウドに金を渡した。

「約束は約束だからな!ほら!」

「こんなしけた報酬、冗談じゃないな」

「それじゃあ!」

「次のミッションはあるのか?倍の3000でうけてやってもいい」

「なんだと!」

「いいからいいから…」

ティファがバレットに駆け寄り、ヒソヒソと話し込む。

「う…ぐ…2000だ!」

そういってバレットはまた一階に戻っていった。

よかった、うまくいって。

「ありがとう、クラウド」

ティファはクラウドにそう言うと、私のほうを振り返った。

「NO NAMEも、ありがとう!」

「私…なんにも、してないよ?」

「してくれた!クラウド、説得してくれたでしょ!」

「ぅ…こちらこそだよぉティファ!!!」

「…あんた、NO NAMEっていうのか」

「…そう、だけど…」

クラウドは私に近づくと、じぃっっと見つめられる。

ちょ…

恥ずかしいんですけど

「さっきは気づかなかったが、あんた…ソルジャーか?、クラスは何だ」

「「ソルジャー?!」」

「本当なのNO NAME?!」

「し、知らないっ!そうなの?!?!」

「あんたの瞳はソルジャーの証」

瞳ぃっ?!

「ティファ!!手鏡プリーズ!!!」

ティファから手鏡を貰って、自分の瞳を除くと…

なァにィ!!!!????

「あァ…私の純日本の証…どこへいってしまたの…?」

     

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