strawberry | ナノ

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「さて、手当ても済んだし、別室に行くか」

レノに連れられて、

ビルの中を歩いている中、

考えてた。

おかしい、FFの話がまったくわからなくなってる。
プレートだって予測できなかった…、
でも出てくるキャラクターはひと目でも見ればわかるのに、
話がわからない…、
頭が痛くなった時からだ…。


「うーん…」

「何唸ってんだぞ、と」

レノの不思議そうな顔がこちらをのぞき込んできて、
前から歩いてくる人物に気がついた。

げ…宝条…!キモス、キモス、

実験好きな奴だったな…。

なるべく目を合わせないように……

「…なんだその娘は、」

「あぁ、アバランチですよ、と」

「入らないなら、実験材料として使って「いいです、やめてください。僕一般人、実験とかほんとに無理無理ムリー」

「…ほぅ」

うわ、見るな。

僕には怪しいところなんかありませんよ。

なんにも人間離れしてないからね。

うんうん


「…その青い瞳、ソルジャー…?!」





合ったーツ!みんなと違うところ合ったよママーッ!!!




「いやいやカラコンカラコンですよー!」

「これは素晴らしい!女のソルジャー!!」

「ちゃうわ!ソルジャーじゃないわぁゴラ」

「おいタークス、この娘貰っていくぞ。」

腕を掴まれて、
周りの研究員達に引っ張られる。

「や、ヤメテーッ!!!レノーォ!」

「おい、ちょっと!」

手を伸ばそうとしたレノの肩を叩いのは

オールバックのお決まりさん。

ツォンさん。

「無駄だ、どうせアバランチだろう」

「ちょ、ツォンさん?!止めてくれよ!!!」

叫ぶ私の言葉なんか無視して、

ズルズル引っ張られ、

研究室まで行くと、

丸いガラスの中に見知った人がいた。

「エアリス!!」

「NO NAME!!」

エアリスと同じ場所に放り込まれると、

宝条にまじまじと見られる。

吐きそうだ、やめとくれ。

「てかここから出せぇー!」

「無駄だ、」

手の枷が外れれば出れるのに!

剣は奪われてないし!!

「くそっ!!」

くやしがっていると、研究室の扉が開いた。

「NO NAME!エアリス!」

金髪のつんつん頭が先に目に入る。

「「クラウド!」」

ナイス!登場!!

クラウドと目が合うと、

なんだかひどく歪んだ顔をされた。

なんだよ…

そして後からティファ、バレットも出てくる。

「二人を離しなさい!」

「俺を殺す気か?やめておけ、俺を殺すとこの機械達を操作できなくなるぞ。」

たしかに、この機械たちは複雑そうだなァ。

「サンプル導入!」

宝条がそう叫ぶと。

ガラスの中のエレベーターが上がってきて、

一匹の狼みたいな動物が出てきた。

「ん…?あれ、レッド13じゃね??」

「きゃあ!クラウド!助けて!!」

「くそ!バレット!!」

「いやいや、ダイジョウブだよ」

バレットは私の言葉を聞かずに銃を打ち始める。

ドドドドッ!!!

光り出したガラスは、やがて扉が開いた。

「ダイジョウブなのに…、」

レッド13は扉から出て、宝条を襲った。

それを見てエアリスをガラスから出して、

自分もその中から出た。

「まだ、エレベーターが動いている…」

クラウドの言葉に全員がガラスの中を見ると、

宝条の声が響いた。

「今度はもっと凶暴なサンプルだ!」

「あいつは少々手ごわい、私の力を貸してやる」

「しゃべった?!」

急にしゃべりだしたレッド13にみんな瞳をまんまるくした。


うん、だから…


ダイジョウブだって。






     

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