strawberry | ナノ
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「NO NAME!クラウド!」
ティファは追いかけようとしたとき、
エアリスを見て、真剣な顔で言った。
「エアリス、お願い。この近くに私たちの店。セブンスヘブンがあるの、そこにマリンっていう小さな女の子がいるから…」
それにエアリスはうなずくと、
「わかった、安全な場所へ、ね」
「ッ…!!」
痛む頭なんて気にしてられない、
休むことも、速さを変える事もできない。
早く!!上に!!!
プレートを落とすことなんてできない!
「待て!NO NAME!!」
途中でクラウドの声や、
階段にもたれかかって、力尽きている人がいた。
「ぐ…ッ…」
泣き出しそうになる思いをこらえて、
ようやく上までたどり着いた。
そこには、上を見て、銃を構えているバレットの姿、
「バレット!」
「おお!NO NAME!来てくれたのか!!!」
怪我をしていないバレットの姿を見て、
一安心する、
その瞬間、首根っこを掴まれた。
「お前は!!勝手に行動するな!」
「クラウド!ティファも!!良かった、助かったぜ!」
「は、離してッ!」
「NO NAME!体調悪いのに!危ないじゃない!」
「う…ごめんなさい…、」
クラウドはため息をついて、
首根っこを離すと、私を見た。
「……はぁ…」
「なんですかそのため息。」
妙にクラウドから出たため息が気に入らない。
なんなんだチョコボめ、クソ、コラ。
「あいつらヘリで攻撃してきやがる!気をつけろ!」
バレットがそう言って、
みんなが上を見上げた時、ちょうどヘリが一台こっちへ向かって飛んでくる。
そしてそこから黒い物体が落ちてきて、
シュタっとカッコイイ音を立てて、着地した。
…赤い髪、レノ!!!
レノは近くのボタンをポチっと押して、
「はい、お終い、作業終了。」
「は、」
こいつ、押しやがった!!!!
「解除しなくちゃ!クラウド、バレットお願い!」
その言葉にクラウドとバレットは動き出した。
レノを二人で囲んで、戦闘体制を作る。
ニヤリと笑ってロッドを構えたレノ、
「NO NAME!貴方は下がっていなさい!」
「わ、わかった…」
クラウド達が勝つことを信じて、下がっていることに。
だがレノもタークス、
しかも一番のスピードの持ち主、
クラウドの攻撃をいとも簡単に交わして、
バレットに攻撃をしかける。
さすが…、
だけど!早く解除しなきゃヤバイじゃん!!!
「もう!NO NAMEちゃん攻撃しちゃうからね!!!」
人が死ぬなんて考えられない!!!
刀を抜くと、
息を吸ってレノを見た。
あ、目があった…。
「雷裁判!!!!!!!」
そう叫んだ!
これでちょっとは聞いてるはず!
てか黒焦げだコラー!!!
と、思ったのもつかの間だった。
「協会にいた子だな、と…悪いがその技は俺にはきかないぜ」
目の前に黒焦げのレノはいなく。
耳元から聞こえたすぐ後ろの声、
忘れてはいなかったけど、
本当にこの人スピードが速い…!!
「ッ…このッ!」
刀を振ろうとしたとき、
すばやい動きでレノの腕が回って、
刀を握る手と体を拘束された。
「NO NAME!!!」
「NO NAMEを離しやがれ!!!」
「簡単に離すわけないぞ、っと。」
レノに合わせて後ろに下がっていくと、
「は、はなせェ!……え???!!!!」
ふとした浮遊感。
なんで、柱から落ちてるの…?
なんでまっさかさま…!
と思ったら、すぐ下からヘリが飛んできて、
そのヘリにそのまま落ちた。
そして解放される身体、
「ひ、クラウドー!バレットー!ティファー!」
そう叫ぼうとしたとき、またレノに拘束された。
「黙ってろよ、と。本当はここで下してもいいんだけど、そしたら死んじゃうからな、それはさすがに俺でもできないぞ、と」
仮にも女の子みたいだし。
なんてウザイ言葉つきで、手を後ろに回され、
手錠をつけられる。
な、なんて状態なんだ!!!
最悪だ!!
「NO NAME!」
「え、エアリス?!」
なんでここに!
そこには同じように拘束されたエアリスの姿。
それにびっくりしていると、
ヘリは上へと上がっていき、
クラウド達の姿が見えた。
「NO NAME!エアリス!二人をどうするつもりだ!」
「我々タークスに与えられた命令は「古代種」を捕まえろ、ということだけだ…」
ヘリから出てきたのはオールバックの黒髪の…
おおおお!ツォンさん!!!
来たよ!
「え、なに?!私も古代種?!」
それに隣にいたレノが大声で笑うと、
口を開いた。
「あんたはおまけみたいなもんだぞ、と」
「失礼な!!!」
思いっきりレノを睨み付けると、
レノはこちらを見て、驚いたような顔をした。
「なんだ、あんた結構可愛いな、と」
「知るか!!!」
今頃気づいても遅いわ!!!!
「ティファ!大丈夫だから!あの子!大丈夫だから!」
そうエアリスが大声で言うと、
それをツォンさんが睨み付け、大きく手を振りかざして、エアリスの頬に向かって振り下ろした。
バシンッ!!!
「おいテメー!エアリスに暴力ふってんじゃねーぞ!!玉砕したからってそれをエアリスにぶつけんなァ!!」
そういうと、レノに無理やり口をふさがれてしまった。
そしてヘリは上に上がり始める。
「くそ!NO NAME!!エアリス!!」
そして、爆発しだした柱。
「む、むごご!(そ、そんな!)」
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