strawberry | ナノ

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「神羅はアバランチとかいう組織をつぶすつもりだ、アジトもろともな」


つぶす…、


「文字通りつぶしちまうんだ、プレートを支えてる柱を、」

「柱を?!!?」

ティファの驚く声と共に、

私の頭に何かが貫くような痛みが走った。

「…っ、」

なに、これ。

何かが失われていくような気がする…、

っ…、

「わかるだろ?プレートがヒュー、ドガガガだ!アバランチのアジトは七番街スラムだってな。この六番街じゃなくて俺はホッとしてるぜ。」

「七番街スラムがなくなる?!」

ティファの焦る表情はクラウドへと向いた、

そしてクラウドも真剣な表情でティファを見返す。

「クラウド、七番街まで一緒に行ってくれる?」

「もちろんだ、ティファ」

クラウドは頷くと、私に視線は向けられた。

だが真剣な表情はすぐに驚きの表情に変わった。

「おい、どうしたNO NAME…?!」

「NO NAME?!顔色が悪いわ…熱があるんじゃないの?!」

すぐさまエアリスの手のひらが額に触れた。

「やっぱり熱があるわよ!」

「熱…?ない、ないよ…」

あの一瞬の痛みのせいで頭がガンガンする。

それに、何だかこの先の出来事が…

思い出せない

…どうなるんだっけ…っ…。

「おい、NO NAME、しっかりしろ」

「クラウド…」

「わかってる。」

「は、何がわかってるだ、しいいいいィ?!?!」

一瞬の出来事だった、

視界がブレたかと思うと、

すぐ上にはクラウドの顔があった。




は…?


「なんじゃオノレーーーっ!!!!降ろせぇぇ!!!」

なんだこの状態?!

え、なに?マジで。

お姫様抱っこ?!知るかボケ!!!!!!!

やめてって。やめてくれえええぇ!!!

「コラ!じっとしてなさい!」

「…うっ……ぐ…、」

エアリスの大きな声で、

すぐに黙り込むが、クラウドをにらみつけてやった。

「……ふん、チョコボのくせに。」

「…このっ、お前…」

クラウドの血管がメキッっと音を気がした、

やべ、怒るなこいつ。

そう思ったが、クラウドはため息をついて、

私を見た。

あれ、この顔…初めて見た気がする。

青い瞳を細めて、眉をしかめて、

なんだか、いつもと違う。

「ちょっと待て!」

「黙れ。」

コルテオの声にぴしゃりとクラウドは言ったが、

ひかずとコルテオは口を開いた。

「すぐ終わるから聞いてくれ、俺みたいな悪党がこうやってほんとのことを喋るのはどうゆうことだと思う?」

さっきまで焦っていたコルテオの顔は緩み、

不適な笑みを浮かべている。

それにクラウドは眉を寄せた、

「…勝利を確信しているとき、」

静かにクラウドは言うと、

いっきにコルテオの顔は気持ち悪く明るくなった。

「ほひ〜〜〜!あったり〜!」

その顔を見てしまい、

気持ち悪さに瞳を閉じた瞬間、

「「「「!」」」」

私を襲ったのは浮遊感。

床が開きやがった、

見事に私たちは落ちてしまい、

「う、うぎゃあああァーーー!!!」
































神羅ビルの最上階、

真ん中にプレジデント神羅は座っていた。

「準備のほうは?」

「ガハハハ!順調順調!実行部隊はタークスです!」

大きな声を上げて笑ったのは、ハイデッカー。

「プレジデント!本当にやるのですか?!たかが数人の組織をうぶすために…」

リーブの表情は曇っていた、

それを聞いたプレジデントは低い声で言う。

「今更ナニかね、リーブ君。」

鋭い目線に、リーブの表情は濁った。

「いえ…しかし私は都市開発責任者として都市の改蔵・運営にかかわってきました、ですから…」

「リーブ、そうゆう個人的な意見はトイレに流しちまうんだな!」

ハイデッカーの笑い声と共に吐かれた言葉。

「市長も反対しているわけでもあり……」

「市長?!あの都市でボソボソ飯を食ってるあいつか?!あいつを市長と呼ぶのか?!」

ハイデッカーの息を吐いて、手を上げながら首を振った。

そしてため息をつくと、

プレジデントに向かって、敬礼をする。

「それでは失礼します!!」

そういって、階段を下りて行ったハイデッカー。

それを途中まで、リーブは追いかけるが、

ハイデッカーの背中はもう見えない。

脱力したリーブに近づいたプレジデント。


「君は疲れているんだよ、休暇でもとって旅行にでも行ってきななさい。」

それを聞いたリーブは、静かに息を吐くと、

何も言わず階段を下りて行った。


「…七番街を破壊する。これをアバランチの仕業として報道。神羅の救出活動。フフフ…完璧。」

そう怪しくプレジデントは笑った。




     

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