strawberry | ナノ

0601
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「わたしの家はこっちよ」

スラムにあるエアリスの家に向かう。

「スラム、かぁ」

やっぱりスラムは暗い、
エアリスは空を見たことがなかったんだよなぁ

わたしにとっては当たり前の空なのに…

「NO NAME、どうした」

「なんでもないっす!」
犯行的に言ってみるとクラウドに睨まれた

あいかわらず怖いです、はい

スラムの曲がり角を曲がると、

一つの家がある、

上からは光が差し込んでいて綺麗な場所

ここだっけ、エアリスの家って

「入って!」

家のなかに入ると、エアリスは口を開いた。

「ただいま、お母さん」

家のなかにいた女性がこちらをむいた。

「この人達はクラウドとNO NAME、私のボディーガードよ。」

「ボディーガードって…お前!また狙われたのかい?!体は?!ケガはないのかい?!」

エアリスのお母さん、エルミナはいい人ですなぁ

「大丈夫。今日はクラウドとNO NAMEがいてくれたから」
エルミナはゆっくり頷くとクラウドと私に向き直った。

「ありがとうねクラウドさん、NO NAMEさん」

「いやぁ…照れるなぁ…」

「調子になるな!」

クラウドに頭を叩かれて、エアリスは笑った。

「ねぇこれからどうするの?」

「7番街は遠いのか?ティファの店に行きたいんだ。」

「ティファ、すごく心配してそう…」

「ティファって女の人?」

「あぁ」

おっとここはエアリスのやきもちが始まるんだっけ…

「まさかクラウド、NO NAMEがいるのに浮気…?」

「「どうしてそうなる!」」

「違う違う!展開もエアリスの考えも違うよーッ!!!」

「はぁ…なんでそうなるんだ…」

「ふふふッ、そんなにムキにならなくてもいいと思うけど」
エアリスは笑を浮かべた。

黒いにょ、エアリスはんよ

「7番街だったわね、私が案内してあげる」

「冗談じゃない、また危ない目にあったらどうするんだ」

「なれてるわ」

「慣れてる?!」

おいおい、エアリス…
なれちゃいかんよ…そのうちツォんにさらわれちまうぞ!!

「そうだとしても…」

「お母さん!私7番街までクラウド達を送っていくから!」

「えぇエアリス!」

エルミナは二階の階段から降りてくると、息を吐き出して
「やれやれ、言い出したら聞かないからね、でも明日にしたらどうかい?今日はもう遅くなってきたし」

「うん、分かった、お母さん」

「エアリス、ベットの準備をしておくれ」

エアリスは頷くと二階に上がっていった。

クラウドと私は顔を合わせると。エルミナを見た。

「あんた達の目の輝きはソルジャーなんだろ?」

「私はソルジャーじゃないいぃっ!」

「……ほっといてくれ、そうだが昔の話だ」

「……言いにくいんだけど、今夜のうちに出ていってくれないかい?エアリスには内緒でさ…」

「あ、はい」

「お前はなんでそんな平然なんだっ!!」

クラウドが小さな声で私に言うと、さぁ、っと言ってやったさ

「しょうがない、夜中にこっそり抜け出せよ…」

「了解ー…」






「そんなに立派になって、女の子もほっとかないだろ?」

「…別に」

「都会は誘惑が多いんだろ?お母さん、あんたにちゃんとした彼女がいたら安心なのに…」

「俺は大丈夫だよ」

「あんたにはねぇ、ちょっとお姉さんであんたをグイグイ引っ張っていく、そんな女の子がピッタリだと思うんだけどねぇ」

「…興味ないな」




「!」

目を開くと。
見慣れない天井があった…

そうか、ここはエアリスの家…

「夢、か…」

そろそろ抜け出さないとな…

あいつ、忘れてないだろうな…

エアリスに気づかれないように家を出ると、家の外には眠そうな顔であくびをしているNO NAMEがいた。

「なんだ、意外と早かったな」

「失礼な!」

「とにかく、行くぞ。」

クラウドは家の二階を見上げた。

エアリス…どうせ…付いてくるけどね

「恋しいの?エアリスが……?」

「…なんでそう思う」

「だって…っ………ぷっ」

「おい…」

二階を見る目がちょっと恋してますできな感じだったからさぁ

いやぁ笑っちゃうよほんと、

え、てかクラウドってエアリスがスキなんだっけ…??

「聞いてるのかお前は!!!」

「ったぁ!!」

べしっと頭を思いっきり叩かれて、大きな声を出してしまった。

ここはまだエアリスの家の前なのに…

「次は手加減しないぞ」

「べーっ、だ!」

「…イラッ」

クラウドの目付きがだんだん厳しくなるのが分かったから苦笑いをしておくことにしよう。

「さぁいこういこうクラウドさんよ〜」

「はぁ…そうだな」

スラムの暗い道を通って、まずはじめに7番街に行くためには6番街を目指さなきゃならない。

6番街へといくために進む。

「あそこから6番街だ!」
6番街の入口を指さすと人影が見えた、クラウドはそれに気づくと深くため息をついた。

「お早い出発、ね」
立っていたのはピンクのワンピースが似合っているエアリスだった。

きたーッ!

「危険だと分かっているのにあんたに頼るわけにはいかないさ」

「言いたいことはそれだけ?」

「…」

「ってことは……?!」

「私が案内してあげる、さ、行きましょ!」

「いこういこーう!!」

や、今絶対クラウド睨んでるよ…

怖いわぁまったく。

エアリスについていきながら、6番街の道を通る、

いや、たしかに危ない…

断層がいっぱいじゃまいかぁ!!!

「この奥に7番街のゲートがあるの。」

そこは公園、

あぁあの場面か…

「わかった、じゃあここで別れようか、一人で帰れるか?」

「いや〜ん、帰れない!…って言ったらどうするの?」

「はぁ……」

クラウドはため息をつく、それにエアリスは微笑んだ。

しばらく公園でエアリスと話すことにした。

ここで別れたくないしね

3人ですべりだいの上に腰を下ろす。

「ねぇNO NAMEはソルジャーじゃ…」

「ないよ!!」

「そうよね…女の子がソルジャーなわけないわよね」

「うん!!」

ほんとに私ソルジャーじゃないよね…?

なんかいろんな人に言われると「そうかも」ってなってくるじゃないかぁッ!

「ずっと気になっていたんだが…お前、マテリア使っているのか?」

「は?マテリアだと?もちろん使って…………るよ、うん」

使ってねぇよ


いや、神様から貰った力だしね…
マテリアー…ないのかもねッ

でもこの世界からしたらマテリア使わずに力つかえるって…

変人じゃあるまいか?


いやぁ、そんなことはないよね…

うん………

「…いったい何を考えてるんだか…」
クラウドはNO NAMEを見ると、呆れたようにため息をついた、それを見ていたエアリスが笑うと、
クラウドは疑問げにエアリスを見る。

「あ、ごめんね、クラウドったら鈍感すぎて…ぷッ」

「……鈍感…?」

「うん。気にしないで」

や、エアリス。

私もなんの話かわかんないけど…クラウドは途中で話を終わらせるとキレるぞ…

「エアリス…お前もNO NAMEに似てきたな」

「そりゃ可哀想だよ!クラウド!可愛いエアリスが私に似てきた?!冗談もほどほどにしろー!」

「何を勘違いしてるんだ。安心しろ、あんたらの顔は全然似てない。」

「ムキーッ!!!死ねクラウドーーーッ!!!!」

クラウドにアッパーをかますと、殴られたアゴをさすりながらクラウドは叫ぶ。

「お前は似てないって自分で言ってただろ?!どっちなんだ!!」

「うっさいクラウド!もう一回アッパーかますよッ?!いっそアゴわれちゃえ!ケツアゴになっちゃえええぇ!!!」

そろそろ我慢しきれなくなったクラウドは血相かえてNO NAMEの首根っこを掴んだ。

その行動にNO NAMEはキョドっとして、青ざめている。

「クラウドさーん!!女の子に変なことしないで!」

「何が女の子だ、誰だ、どこにいる。」

「ムキーッ!!」

「ストープッ!!!やめなさい!!!」

エアリスは二人の間に入り込むと、手を広げた。

「もう、何やってるのよ、NO NAMEもクラウドも…」

「だってぇ」

「言い訳しないッ!」

「ごめん…エアリス…ッ」

「クラウドも、女の子の首根っこをつかむなんて…」

「俺は掴んだだけだぞ?!あいつはアッパーだ!レベルが違うだろ!」

「…クラウド!!」

エアリスの厳しい声にクラウドは黙ると、エアリスは微笑んだ。

「ふぅっ、二人とも喧嘩っぱやいんだから」

「はぁ…」

「何が「はぁ…」だ!」

ため息をついたクラウドにそう言うNO NAME。

ガコンガコン!

「!」

ふいに聞こえた馬車の音。

「ん?チョコボの馬車???」

横を通り過ぎたのはチョコボを引張ている馬車。

ん?後ろに見覚えある子が乗ってたようなぁ

「ティファ?!」

クラウドがいきなり立ち上がって、叫んだ。

そうだ!ティファが乗ってるんだ!

「あれに乗っていた人がティファさん?どこにいくのかしら、様子が変だったけど…」

そうエアリスは言うと立ち上がってティファが乗っていた馬車を追いかけていく。

「まて!俺達だけでいい!あんたは家に帰れ!」

エアリスの姿はもう無かった。

「はっ!追うしかねいね!!」

「なんで、そんなに楽しそうなんだ」

クラウドは頭を左右に降ると、追いかけるぞ、と言って公園から出ていく。

「おっけー!」



     

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