息を止めるの | ナノ

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「NO NAME、私は一体どうしたらいいと思う…?」

セィミヤの力のない声が部屋に響いた。

NO NAMEとセィミヤだけしかいなかった部屋の中で、NO NAMEはセィミヤに視線を向けると

安心させるように微笑んだ。

「私にそれを決めることはできません…貴方は、まっすぐな人です。

自分の思ったことをすればいいと思います」

「……、」

セィミヤの晴れない表情にNO NAMEは顔を歪めると、ゆっくりとセィミヤに近づいた。

するとセィミヤの手がNO NAMEの手を取る。

必死に体温を感じようとするように、セィミヤは瞳を閉じる。

NO NAMEは温めるように手を包むと、セィミヤに微笑んだ。


「きっと、大丈夫です。貴方は、不幸にはならない」

「……NO NAME、」






   

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