運命の女神 | ナノ
それこそが真実の呪い2/2
「生存政略しましょうか!」
「どうゆうことだ、運命の女神を殺しても陽毬は…!」
「死んでないぞ」
「…!」
「あいつは死んでいない、」
どうゆうことだ…、
確かに俺はあの透明な玉を使って…、
「くそ…っ……、」
自分に残るのは、ただ渦巻く黒いもの。残って、絡み合って、大きくなっていく。
「お前に魔女は殺せない」
「…どうゆうことだ」
それに陽毬は息を吐き出すと、ゆっくりと俺に向かって指を差し出した。
「お前はもうあの女の呪いにかかっているからだ」
「あいつを殺せば解けるといってたな」
「ああ、だが。無理だな、呪いにかかっていれば殺すことも不可能だな」
「じゃあどうやったらその呪いをとける?!」
陽毬のために、救うために。
俺たち家族が幸せになるために。
「……本当に呪いを解きたいのか?」
「どうゆことだ…。」
「お前は本当に呪いを解いていいのか、解けばすべて変わる。何もかもな」
全てが変わる。
今まで見てきたものが反転して、世界は黒く染まるかもしれない。
大切だったものが、消えるかもしれない。
それは残酷にみちた選択
運命の魔女の呪い…。
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