運命の女神 | ナノ

罰は世界が終わったその時に
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「見て、サンちゃんこれが運命の女神の本だよ」

「きゅきゅ」

隣で座っているペンギン3号。

陽毬はホコリをとったその本を開くと、

また1ページめくった。

「えーっと、前の続きはーっと」

確か、“運命の女神には絶対に会ってはいけない”




運命の女神に絶対にあってはいけない。


会った者は皆、


女神に恋をする。





「…恋……?」

少し瞳を見開いた陽毬、

「晶ちゃんは…会ってないよね!そんなこと一言も言ってなかったし!でもすごいなぁ運命の女神さんは〜!!」

「きゅきゅ」

「きっとすごく綺麗な人なんだろうね、いいなぁ〜…」

またもう1ページめくると、

また文字だけのページが広がった。

「ん?運命の女神に出会えるもの。

それは選ばれた者だけ…?」

それに少しガッカリしたように、陽毬の肩が下がった。

「そんな、じゃあ私はきっと会えないよね

私は特別でもなんでもないもの。」



















 

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