曖昧 | ナノ

真実は恐い
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「何してるのー?」

「えーただいまストーキング中でございます」

「えーまたたいちょー?」

「そうそう、だからシンク邪魔しない」

後ろから付いてくるシンクを適当にあしらって

目の前を歩くクラサメを付けている。

いやぁー後ろ姿もカッコイイね。


「なんでたいちょーが好きなの?」

「え、だってカッコイイじゃん!!!!!素晴らしさを語ればあたしったら一週間かかるっていうか…」

シンクの瞳を見れば、ふいにシンクの目線が

あたしの頭の上に動いた。

「ん?」

顔を上に向ければ、愛しいクラサメさんの姿


「う、ええぇ!!!」


いつのまに近くに…!!!


「なにしてる」

「い、やぁーシンクと楽しい女子の会「たいちょーの話ですよー?NO NAMEったばたいちょーが」

ちょいちょい!!!

なに言おうとしてるのかねシンクちゃん!

とっさにシンクの口を手で覆うと、

そのままシンクを引っ張った。

「人の後をつけるな…」

「バレてたんですか?!え、いつから!!!」

「教室を出たときから…」

うっそーーーん!!!

どう誤魔化せばいいのかね!!!

いやぁーもう、これはあたしの気持ちなんかバレバレ……

そう諦めかけたとき、

ふと目に入ったクラサメにいつもつきまとっているモノ。


「あ、あたし…トンベリちょー好きなんです。」

「…トンベリが?」

「はい、愛しすぎて本当にやばいっていうか、もう抱き枕にしたいぐらい」

あなたですけどね、

貴方の方が抱き枕にしたい。


「…トンベリに変なことをするなよ」

「しませんよ!あたしをなんだと思ってるんですか」

「ただの変態だろ」

「おいおいおい!ちょ、なんだってぇー?!」

なに?!

印象最悪から変態にチェンジ???


いやランクUP?!


嘘だろおおおーーーー!!!!!



「隊長、誤解しないでください。あたしはただの恋する乙女です、トンベリに」

「そうか、怖いな恋する乙女は」

「いや、だから…純粋なモノであって…もう抑えきれない想いを日々募らせる乙女であって」

貴方にですけど?!

「もうNO NAME嘘はダメだよー」

「うん嘘はダメだね、トンベリじゃなくてトンベリの包丁に!」

余計なこというなシンク〜〜〜!!!

クラサメの瞳は細まると、

「狂気フェチか」

「いやいやいあやいやあ!!!」

「じゃあなんだ」

「……言えるわけないですよ」


貴方が好きです


そんなこと言えない。
だって、きっと貴方は困るし。

なによりも迷惑になるから。



「…そうか」

















(恋する乙女か…)
実はクラサメさん数日前からストーキングに気づいておられた?!

     

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