曖昧 | ナノ

あたしの時代
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「誓うよ、あたしはクラサメさんが大好きです」

「勝手に誓ってなよ……」

「ひっどいなぁーエース………」

隣の席のエースに白い目で見られて、

そのままあしらわれる。



「あれ、なにココ」


待て、なに普通に“ひっどいなぁーエース”なんて言ってんだコラ。

おい、どうゆうこっちゃ、


「なんであたしはここにいんだぁー?!」

「……とうとう頭がおかしくなった…」

エースが本当に見捨てたような顔でこちらを見るもんだから、

本当にぎょっとしてしまう。

…待て。

トリップ…、

「ねぇあたし、0組…?」

「そうだけど…今なら9組行ったって誰も止めないよ」

「馬鹿にすんなゴラぁぁ!!!」

まぁ、落ち着いて。

なんかあたしの立場相当いいみたいよ、

ならOK!OK!

この際、零式を楽しむわ!!!!!


「で、戦いは…?」

「もう終わっただろ」

うっそーーーぉん!!!!

いやぁーマジで!!

なんで生きてるの君たち!!最高!


「良かったねぇ、エース…」

「抱きつかないで…」

「そんな嫌な顔しなくたって!」

「ほら二人とも、もうすぐ授業が始まりますよ」

ふと声をかけてきたのはクイーンだった。

こっちを見て、微笑んでらっしゃる!!!


「はぁーいい、委員長ー!」

「だれが委員長ですか!」

あははッ!もはやMになれる!

「みんな座るクポ〜授業始まるクポーッ!!」

「モーグリーッ…可愛すぎる、」

鼻血でそう、

いや、もう出てる。

「テ、テッシュ…テッシュ、っと」

エースからポケットテッシュを無理やり奪い取って鼻にテッシュを詰める。

「……ほーんと可愛げがないな、お前も」

「キングに言われるとなんかヘコムのはなんでだろうね」

前の席に座っていたキングが後ろをわざわざ振り返って、

私の顔をしっかり見て、

そう言った。

「あ、隊長くるよ!」

「え、」

「ほらキングも前向いて」

「NO NAME、教科書開きなよ」

「た、たいちょう……?」


コツコツと音が聞こえて、

教室へと入ってきた人物。


ぽろっと、鼻に詰め込んでいたテッシュが落ちたような気がした。



「では授業を始め「た、たいちょおおぉ!!!」


そこにいたのは紛れもない、

櫻井さんボイスのクラサメだった。




     

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