きりかわる世界

きみは特別
たまゆらの虚構
夏の狭間
きらめきの残像
かぼそい糸のような縁だからこそ、
さびれた光の中で
まつげの星々
発光にさらわれて
はかなく揺れてはじけた

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永久には続かず
初恋は墓場まで
変わらない景色がまた始まる
叶うことのない夢に触れた
霧中の記憶
笑みの違和感に気づくまで
かろうじて自我がある
濡れた瞳の秘密
かすむ面影は遥か

すべてが嘘になる

design 846。

たまゆら - しばらくの間
虚構【きょこう】 - 事実でないことを事実らしく作り上げること。または作り上げられたもの
縁【えにし】 - えん。つながり
霧中【むちゅう】 - 手がかりがなく、見通しの立たないこと

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