失楽園の逢瀬
たとえいきつく先が地獄でも
泡沫の幻惑を貪る
朝焼けに消えた温度
狡猾な指先になすがまま
深く刻み込まれた印が疼く
残り香だけで待ち続ける
幸福と絶望を揺らめく火遊び
愛欲に溺れて血迷って理性を捨てて
求めあう熱、掻き乱れた情欲の狭間によぎる後悔さえ霞んでいく
どこまでも踏み込ませてくれない人
ちょっとワルな気になって焚きつけた
快楽に歪むその顔が愛しい
甘い声に隠れた哀切に気づかないふりをした
悲しくはないけど抱きしめて
何もかも燃えつくす温度で
黎明の契りはその場限り
求めていた背徳、最終目的はアナタ
絡めた指をほどく気は更々ない
理屈抜きの衝動的行為
ifの世界にいきたい