泣けない私は
お姫様になれない
お姫様になれない
あなたの隣でささやかに願った落日
秘めて押し殺して噛み砕いた
その表情にいちいち振り回されてる
消えない傷はあなたの爪痕
私以上にあなたを好きな人はいない
キャンバスの中のきみはいつも笑っている
心惹かれたやさしさが残酷な刃に変わる
胸に染み込んでいく毒の名は、
あさましい私の脳内
私以外を見ないで、と言えずにのみ込んだ嫉妬の回数すら知らないくせに
心を奪ったまま消えた、ずるい人
たぶん、あなた以上の人はいない
崩れゆく世界のなかで君は微笑んでいた