パウリーの朝の表情について考えているだけで一週間はご飯食べないでいれる、と言えばカリファにセクハラよ。と言われる。

「すっごく恥ずかしそうな顔してさー、昨日はその俺も止まらなくなって無理させて悪かったって何言ってんだ俺!って言って頭抱えてさー、きゅーんとしてね、思わず抱きしめちゃったのよ。」
「セクハラね。」

そう言いつつもコーヒーを入れてくれるカリファ。
秘書室は常に整頓されていて、居心地がいい。

「今度はパウリーなのね?よりによって。」
「これで最後にするわよ。」
「そうかしら。また殺しちゃうんじゃない。」
「みんなそう言うけど大丈夫な気がするの今回は!」
「いつだって最初はそう言うじゃない。」

何かデジャブ。

「ねえ名前今まであなたの色恋沙汰が原因で何人殺したか覚えてる?」
「覚えてない。何、説教でもする気?」
「違うわよ。今までは大しておおやけになる程の相手でも無かったし、私たちでもみ消すことも出来たわ。でも、パウリーは違うでしょ。」
「大丈夫だよ。」
「殺すくらいなら最初から付き合わない方がいいわ。」


そう言ってる間もカリファは仕事をしてる。
「パウリーはきっと私のこと愛してくれるわ。」
「でもパウリーだってただの人間よ。」

電話をとり予定についてメモをとるカリファ。

私は優しくされる度男を好きになる。
惚れっぽいとよく言われるが、もう病気みたいなものなので仕方ない。
心底信用してきた男たちに望んだことは一つだけだ。
ただずっと愛してくれればいいのだ。
私のすべてを受け入れてくれればいいのだ。
しかし男たちは何らかの形で私を裏切る。
別れ話もしないで男を殺す。
これが私なりのCP9で働いていくうえでの義務だと勝手に思っている。
自分のほとんどを晒した人間に生きていてもらっては困る。
後始末をしなくてはいけない。



電話を終えカリファはふう、と一息つく。

「ルッチやカクにしときなさいよ。」
「仲間にそういう感情持つのは無理。というかルッチは絶対無い。」
「ふふふ、相変わらずね。私そろそろアイスバーグさんのところへ行かないと。」
「私もそろそろ休憩終わりだ。」

カリファは私を心配してくれてるんだろうか。
いつも好きな人が出来る度こうして会って話しをしてくれる。

「私どうしてこうも恋愛に依存しちゃうのかな。」
「希望を持つのをやめたらどう?」
「いつか必ず現れるのよ。」
「…そうね。」


そう言って頭に手を置くカリファはとても寂しそうな悲しそうなよく分からない表情をしていた。












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