※DV








目の前には苦しい苦しいともがく名前の姿。
精一杯の抵抗など俺に敵うはずもなく、ただ無力だ。

俺を愛しいと、愛してると言ったその可愛らしい唇は苦しいとやめて、ばかり。
俺があともう少し彼女の首に巻きつけている手に力を込めれば名前とはさよならだ。
愛しい名前の命は俺に左右されているのだと考えると興奮する。
酸素が少なくなっているだろう名前の唇に舌をねじ込む。
驚いた表情をして足をじたばたさせる名前。
なんて可愛くて醜いのだろう。
窒息などそんな醜い死はお前に似合わない。


まだ殺さない。
首から手を離すと、しばらくして名前は床の上に嘔吐する。
吐瀉物と涙でぐちゃぐちゃになっている名前を抱きしめる。
ああ何て汚い。


「もうこんなのいや。」
そう小さく呟く。体は震えていて、泣き止まない。
そんな彼女を抱えて風呂場へ連れて行く。
痣だらけの彼女の体や顔を念入りに洗ってやる。


ずっと泣き止まない痣だらけの名前はどんな女よりも美しい。
俺だけの女だ。
全身にある無数の彼女の痣を指で一つ一つなぞる。
腕、腹、背中、足、切れた唇、


「お前を愛してる。」
そう言って泣き続ける名前の首筋に噛り付く。
俺がさっきまで絞めていた跡がびっしりとついている。
痛さと快感に身を捩じらす名前。

「もうこんなの」
そう言いかけた名前の口内を犯す。
血の味が広がる。





きっとお前は一生俺から逃げられない。
俺もお前がいないと生きていけない。






泥の中の生活










20100226
ローって愛が歪んでるイメージ












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