アニキというとても偉大な方に拾ってもらいかなり経った。
アニキは本当に大きい男で正直結婚したい男ナンバーワンである。
外にもあまり出ていないので、私がここにいることもばれる心配がない。
なんて考えながら久しぶりに散歩をしていて空を見上げたら、空にカクがいた。
カクが何故ここにいるんだろうと目を擦った。
怪奇現象って本当に起こるんだな、とか、カクはまあまあいいやつだったなとか考えているとカクは空から消えた。
何だったんだろう。
とうとう任務で死んで、幽霊なのだとしたら、なんて考えるのはやめた。
カクも強いからそう簡単に死ぬはずがないのだ。
思えばあれから二年も経ったのか。


何だか怖くなって早く帰ろうとしたら、童貞のパウリーにばったり会った。
「てめえが何でここにいるんだよ。」
「うるせえ童貞。」
「なっ、ハレンチだぞ!」


こいつはことあるごとにアニキにいちゃもんをつけやがるから最近殺したい男ナンバーワンである。
しかもハレンチという言葉をはやらせたいのか何なのか、ハレンチだぞ、服を着ろと言ってよく絡んでくる。


「私、帰ってダーリンにご飯を作らないとなのでお暇しますわね。」
「嘘つけよ。その主人に迷惑行為は止めろって言っておけ。」
はあ、と呆れ顔のパウリー。
そうするとバサバサと鳩が飛んできて、パウリーはズザーっとこける。

『早く仕事に戻れッポー。』
「てめえルッチ!!!」
「!?」

いててと起き上がるパウリーと私はとんでもない物を目にする。
これが幽霊だったらよかったのに、と私は戦慄した。
とうとう殺される。
何でルッチがここにいるのだろうか。



『……パウリー行くぞ。』
「いててて!」
ルッチはパウリーの耳を掴み、私をすごい形相で一瞥し行ってしまった。
もしかしたらパウリーは死んでしまうかもしれないな。










0421




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -