マルコ先生シリーズ
大学生主人公




私は目を覚ます。
目を開ければスースーと寝ているマルコ先生。
私は昨日あったことが未だに信じられなくて、頬を抓る。
痛い。
同時に下腹部もじんじんと痛むことに気付く。






昨日マルコ先生の家に泊まり、ずっと悩んでいたことを正直に打ち明けた。
キスはしてくれるのにどうしてそれ以上のことはしてくれないんですか、と。
マルコ先生は大層驚いた顔をしていた。
 
でも私はそのことで悩んで悩んで悩みすぎて、はげそうだったのだ。
ウソップにだってナミにだって相談した。
二人ともお前を大事にしてるから手を出さないんだよ、と言っていたけどそんなの納得いかない。
ずっと大好きだったマルコ先生とこうして一緒にいることが出来るのに。
確かに私は胸だって他の女の子に比べたら小さいし、色気もない。
その上子どもっぽいとよく言われるし。
でも私だって彼女として、一人の女として見て欲しいのだ。
私はいつだってマルコ先生の事を一人の男性として見てる。
先生を満足させたいのだ。


マルコ先生は怒ったような困ったような顔をしていて、私は泣きたくなった。
高校時代のただ会話を楽しむだけの関係からはずいぶん進歩した。
けど、結局私ばっかりマルコ先生のことが好きなのだ。
私はいつも不安で、必死なのだ。
 
 
 
「別に俺はそういうつもりで付き合ってるんじゃないよい。」
「私は不安なんです。ずっと子ども扱いなんて嫌です。」
「…」
「もう高校生じゃないし、生徒でもないのに。」
「お前は俺が今までどんな気持ちで…、分かったよい。」


ひょい、と軽々持ち上げられ私をやさしくベッドの上に降ろす先生。
鼻や瞼や唇にちゅっちゅっと優しくキスをする先生に、くすぐったくなって私は笑う。


「…名前、」
「っ、」
いきなり舌が入ってきて、私の心臓は飛び跳ねる。
「先生って呼ぶのはいい加減やめねえかい。」
そんなの無理です、と言う暇も無く、
慣れた手つきで私の服を脱がし始める先生。
私は目を固く瞑る。
正直最中どんな感じだったかよく覚えていない。
ただマルコ先生が初めて怖く感じて、私はどうすればいいか分からなくなった。
マルコ先生は大人だから慣れているのは当たり前なのに、それが嫌だった。
私は先生しか知らないのに、先生はどのぐらいの人を抱いたのだろう。
恥ずかしさや不安で涙は自然に溢れてきた。
やっぱり止めるか?マルコ先生は心配そうにそう言った。
私はいつだってやさしいマルコ先生が大好きなのだ。
昔だって、今だって。


私は首を横に振る。










 
 夜が終わる
朝が来る

しばらく先生の顔を見ていたら、先生も目を開けて、へにゃりと笑って、私をぎゅうっと抱きしめるものだから泣きそうになった。









20100411
山崎さんへ

 







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