長い長い夏休みも終わりしばらく経ち、私はというと今職員室にいる。


「お前夏休み明けの模試の結果見たか。」
「あー…」

目の前には担任のシャンクス。
シャンクスが次に言う言葉を私は超能力者じゃないが予測できた。
夏休みの課題を初めの方で終わらせて遊びほうけていると必ず起こることだ。
そう、夏休み明けのテストの点が最悪なことになる。



「今日から毎日放課後補習な。」
「いや!」
「お前に拒否権は無い!」

今日はナミと遊ぶ約束だったのに。
マルコ先生の話いっぱい聞いてもらおうと思っていたのに。
補習だなんて言ったら、ナミ怒るだろうな。



「俺が直々にいろいろ教えてやるよ。ありがたく思え。」
「いろいろって何だよい。」

授業が終わったらしく資料を机に置き、シャンクスの向かいに座るマルコ先生。
ママ、マルコ先生!?


「マルコー、聞いてくれよ。俺のかわいい生徒がこんな点数取ったんだよ。」
そう言って私の成績表をマルコ先生に見せるシャンクス。
こんなにも殺意が沸いたのは初めてかもしれない。
シャンクス余計なことしないでよ!と出掛かった言葉を飲み込む。
マルコ先生と目が合ったからだ。
何て綺麗な目をしてるんだろう。



夏休みが明けてからというもの私はマルコ先生に会う機会が激減した。
受験生の担任であるマルコ先生はかなり忙しいらしく、昼休みも仕事があるので一緒にいることができない。
そういうわけで、夏休みが明けてから二回しか会っていないのだ。(現在9月下旬)
毎日会えていたあのころに戻りたいが、仕事なのだから私は何も言えない。
それにエースも志望校に受かって欲しいし。


というのもあって、今こうしてマルコ先生を見るのは久しぶりだ。



「これはひどいよい。」
「そうだよな!」
何が楽しいのかぎゃははと笑うシャンクス。
マルコ先生に言われると何だか落ち込む。
勉強頑張らないとな…。


「名前は世界史と数学が特に苦手みたいだよい。」
「俺は保健体育が得意だけどな!」
「聞いてないよい。」


はぁ、とため息をつくマルコ先生。
シャンクスは何で教員免許取れたんだろう。
というかマルコ先生は私の点数の悪さに呆れたんだろうか。
せっかく久しぶりに会えたのに、呆れられるとか泣きたい。



「そういやマルコ歴史の先生だろ。名前に勉強のコツ教えてやってくれよ。」
「てめえがめんどくさいだけだろ。」
「それもあるが、まだ問題児がうちのクラスにはいるんでね。こいつはやればできるからそんな俺が時間割かなくても正直いいと思うし。」

要するにめんどくさいだけだろ。


「まあ週一ならかまわないよい。時間は不定期になるかもしれないが…。」
「え!!」
「マルコさすが俺の親友だな!」
「お前の親友になった覚えはねえよい。名前よろしくな。」

そう言って微笑むマルコ先生。
また先生と会えるなんて…。
シャンクスを初めて抱きしめたくなった。
















20100328
シャンクスとマルコ先生は同期


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