「マ、マルコ怒ってる?」
「……。」

無言の圧力。
マルコはごごご、と黒いオーラを放っている。
明らかに怒っている。
そんなオーラを放っているマルコに何故か押し倒されている私。

「マ、マルコ、あの、」
「何だよい。」
「私心当たりがなくて…」
「……これだから天然は困るよい。」

そう言ってためいきをついたかと思うと、がぶりと私の首筋に噛み付く。

「ひぎゃあ!」
「…お前な。もっと色気ある声出せないのかよい。」
「そんなこと言われたっていきなり…!」
「お前みたいな鈍感女にはお仕置きが必要だよい。」


そう言ってスカートの中にマルコの手が入ってくる。


「ちょ、マ、マルコ!?」
「何だよい。」

無表情のマルコは私のパンツをいとも簡単に脱がせる。
ひえええ。

「悪かったから!!謝るから!!ごめんなさい!!」
私がそう言えばマルコに冷ややかな視線を向けられる。

「お前は俺が何に怒ってるのか分かってないよい。」
「…わ、私が昨日マルコのことパイナップル頭だって言ったからでしょう!」
「貴様…そんなこと言ってたのかよい。」
「エースも言ってたもん!」
「人のせいにするんじゃないよい。」

じゃあ何でマルコは怒ってるんだ!?
マルコの寝顔の写真を撮ってたのがばれたのだろうか…。
いや、マルコの鳥になった姿を馬鹿にしたことかもしれない。


「俺以外の男の前でそんな卑猥な格好して歩くなよい。」
「卑猥!?どこが?」
「上、下着つけてないだろ。」
「あっ!本当だ。」

というかそんな下らないことだったのか。
むしろ何で怒るんだろ。
へらりと笑えばマルコは私をきつく睨む。

「こんな飢えた男たちの前でそんな格好してたら何されても文句言えないよい。」
「マ、マルコが私のおっぱい見すぎなだけでしょ!」
「人が心配して言ってやってるのに何だよい、その言い草は。」
「ひっ!」


ごごご、と黒いオーラを放つマルコは相変わらずだ。
ノーパン、ノーブラの私はこのはマルコの怒りの沸点が分からないと思いつつ
お仕置きされてしまうのであった。












20100313





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