昨日の放課後、俺が忘れ物を取りに行ったら名前ちゃんとルフィがセックスしていた。
それを見た瞬間俺は固まったが、ルフィと名前ちゃんは俺に気付きもしないで激しく絡みあっていた。
はぁはぁ、と喘ぐ彼女はまるで動物の様だった。
二人とも理性を失っているのか、ここが教室だということは全く頭に無い様だ。
怒りや悲しみでどうしたらいいか分からず、無我夢中で走って家に帰った。
帰ってからも、名前ちゃんの喘ぐ声や感じる顔が頭から離れず、一人でする。 
自分がイク瞬間、情けなすぎて泣いた。俺は何をしているのだ。
 
案の定、今日、ルフィはウソップとクソマリモに昨日の出来事を語っていた。
すごく良かったらしく、教室でした後に名前の家でもヤった!とニコニコ語るルフィ。
ウソップやマリモが興味津々に聞いている。
俺は殺意が沸いてきた。
名前ちゃんに真実を聞こうと俺は教室から出て行く。
ルフィにサンジ今日一言も喋らねえな、と言われるが無視した。
 





「何で怒ってるの?」
きょとんとしたあどけない顔で俺にそう聞く名前ちゃん。
名前ちゃんを教室から連れ出し、俺は昨日見てしまったことや今思っていることを正直に話す。
君は俺の恋人だから、他の男とヤるのはオカシイだろう、と俺は言う。
相変わらずきょとんとしている。

「私サンジのことは嫌いじゃないよ。」
そう言ってニコリと笑う。
「でも、私サンジを恋人だと思ったこと一度もないよ。」
でもあの時、と俺が言いかければ、
「あの時エッチしただけでしょ?それぐらいで私は恋人だなんて思わないよ。ルフィも嫌いじゃないからしたけど、はっきり言ってそこに感情なんて無いんだよ。ごめん ね。最初にも言ったけど私は普通じゃ無いから、それが無理なら近寄らないで。」
相変わらずにこりと微笑んで、そんなことを言う彼女。
俺は何と言っていいか分からない。


「もういいかな?授業始まるよ。」
「…名前ちゃんはそれで幸せなのかい?」
そう聞けば相変わらず、ニコリと天使の様に笑って、
「うん。」
と言う。
 






俺が彼女を好きになったのは、ヤリマン、淫乱女と女子から罵られ、いじめられているときだった。
まるで漫画の様に体育館裏でボコボコにされている彼女を助けた。
彼女は泣き顔一つ見せず、ただ笑顔でありがとうと言う。
行為にいたるまでにそれほど時間は要さなかった。
まるでそれが自然かの様に、ホテルに行って、お互いを求め合った。
子供の様な彼女なのに、体はものすごく成熟したものだった。
俺は、終わった後もニコニコ笑う彼女に心底惹かれた。
「好きだよ。」
そう言えば、少し考えて私もだよ。と言う。
女たちからの暴行はよく受けるらしく、俺が護りたいと思った。
確かに、彼女の男の噂は悪い物しかなかった。
一度、彼女は私は悪魔だから欲しか無いんだよ、と言った。
たぶん私が幸福を感じるのは感じてるときだけみたい。
と、相変わらずの笑顔でそう語る。



俺が彼女の世界を変えたいとそのとき思ったのだった。




















20100302
サンジハッピーバースデー

 
 
 



 
 


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