地獄の夏休みに突入してからしばらく経った。
夏休み前、結局マルコ先生のアドレスを聞く勇気が出なかった私は、夏期講習中の先生に会いに行く勇気すら出ず、ウソップとばっかり遊んでいる。
ルフィは部活が鬼のように忙しく、エースは受験生なので夏期講習行ったりして忙しそうだ。
ナミはたまに遊んでくれる。
「何でお前毎日来るんだよ。」
「ウソップだって私以外遊ぶ友達いないでしょ!」
「張り倒すぞ。」
「ってか、ウソップ宿題も課題も全然やってないじゃん。ゲームばっかりしてるからだよ。」
「うるせぇ!てめぇこそ終わってねぇだろうが!」
「私どっちも終わってるし。」
「なっ、嘘だろ!?」
と驚いた顔のウソップ。
残念ながら本当なのだ。
私も隠れ美術部員なのでその課題がある。そして宿題。
私は溜めるのが嫌なのもあるが、最後の方でルフィのをエースと二人がかりで手伝うという作業があるので早めに終わらすのだった。
「まあウソップは何だかんだ終わらせるでしょ。出掛けようよー。」
「他人事だと思って…。えー、暑いからめんどくせぇ。」
「服買いに行こうよー。カヤちゃんとのデートはどんな格好で行くの。」
「いつもの。」
「ば、馬鹿か!デートにはおしゃれして行けよ。」
「普段がおしゃれだからいいんだよ。」
「その発言は無い。」
「何だと!?」
そんなこんなしているうちにウソップと買い物しに行くことに。
確かにセンスあるからウソップと買い物行くと失敗しない。
こんなこと言ったら調子に乗るから言わないが。
結局ウソップも私も大量に服を抱え帰宅する。
「お前最近何か変わったな。」
「何が?」
「ルフィも心配してたぞ。」
「あー、私ね好きな人出来たの。」
そう言えば瞳を輝かせて誰だ!?と聞いてくる。
女子かお前はと言いたくなる。
「マルコ先生。」
「え、誰?」
「三年生の担任で歴史担当。」
「ガチで?え、先生?」
こくり、と頷けばまた驚いた顔のウソップ。
「何で!?」
「ってか、もう夜じゃん。話すと長くなるから明日ね!」
ウソップを家まで送ってあげたので、私は大荷物を抱えて家まで帰る。
20100324
ウソップとは仲良しってのが書きたかったのです