会話文

:: メルと望月

「はあ?望月、お前まだ女の子苦手なの?馬鹿じゃない!?」
「む、無理ですよ。女の子と会話なんて…!」
「志々舞や沈花とは喋れてるじゃん」
「沈花はまだ少女だし、それに志々舞さんとも正直そんなに話せてる気が…」
「…お前、意識しすぎてるんだよ(溜息)」
「いい加減慣れろよ。こうして僕が女装までしてあげてるってのにさあ!」
「え、メルのその格好趣味じゃなかったんですか…?」
「誰が好き好んでこんな格好するか!…そりゃ、かわいいと思ってるけど!」
「やっぱり趣味なんじゃないですか」
「なにか言った?」
「なにも!?」
望月のためにと始めた女装がいつの間にか癖になっているメル。しかし認めたくない

「望月の誕生日っていつ?」
「急にどうしたんですか。そんなのないですよ。それに誕生日なんて、僕たちポケモンにとってはあってないようなものじゃないですか」
「ええ?そうなの?僕にはあるけど」
「…ああ、そういえばメルはトレーナーのもとで生まれたんでしたっけ?」
「ブリーダーだったからね。血統書付きだよ(ふふん) 望月はどうだったっけ」
「僕は生まれも育ちも野生です。人間の日付感覚なんてないですから、季節は分かっても明確な日付なんて分からないんですよ」
「ふーん?そんなものなんだ。なんだか可哀想だね」
「そうでもありませんよ。誕生日が分からなくて困ったことなんて一度もなかったし…」
「決めた!」
「なにを…って、ひとの話聴いてる?」
「望月の誕生日はあの日にしようよ。僕と望月が入団した日!」
「突然なにを言い出すかと思えば…」
「望月の生まれた季節っていつ?」
「秋、ですけど…」
「じゃあぴったりじゃん!今年から早速祝おう!」
「…はあ、全く」
野生生まれのポケモンにはっきりとした誕生日がないのが我が家設定

:: 沈花と丁

「丁、これ食べる?」
「……」
「そう、要らないの。折角志々舞さんに教わって作ってみたのに…」
「……」
「…要るならはやく言ってよ」
「……」
「甘すぎるって?我侭よ」
「……」
「…次は頑張る」
丁は首を振ったりしてるだけ

「ほら、丁はこんなによく喋る」
「…これで会話が成立してると思ってるの、沈花とあいつくらいだと思うよ」
おまけで沈花と立花





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