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ボツとか見てられなくなったものとか話になりきらなかったネタとかログとか。世代・ジャンルごった煮。






■恋は盲目(風遊)



「遊馬の首からさげてるそれ、綺麗だね」

 風也はそう言って、金色の鍵を指差した。ああ、これ?遊馬が軽く持ち上げてみせる。日の光を反射して、鍵はきらりときらめいた。

「うん。すごく綺麗。誰かに貰ったの?」
「そんなもんかな。…形見なんだ、これ」
「形見…遊馬の両親の?」
「そうそう。だからこれ、すげー大事なんだ」

 これがオレの一番大切なものかな。遊馬は笑った。屈託のない笑顔。風也の好きな笑顔だった。その笑顔が胸にちくりと棘を残す。ねえ遊馬、と気がつけば彼を呼んでいた。遊馬は首をかしげて、大きな瞳で風也を見つめた。

「ねえ遊馬。その鍵と僕、どちらが大切?」
「え、どっち、って。そんなの選べな」
「選んでよ。遊馬は僕とそれどっちが大切?」
「え、な、何言ってんだよ風也。お前変だよ。物と風也を比べられるわけないだろ?」
「……そうか。そうだね、ごめん、遊馬」

 素直に謝ると、遊馬はどこかほっとしたように微笑んだ。当たり前のこと言わせるなよな、とおどけて笑う。けれど胸に刺さった小さな棘は抜けなかった。ちくちくと心臓のあたりが痛い。堪えきれずに風也は手を伸ばした。遊馬を、そっと抱きしめる。あたたかい体だった。遊馬の体温を感じた。

「風也…?」
「…ねえ遊馬。遊馬は僕のこと好きだよね。僕と、一緒にいてくれるよね。僕は遊馬が好きだ、遊馬とずっと一緒にいたいよ…」
「? 何言ってんだよ。風也の事好きに決まってるし、一緒にいたいのも当然だろ!今更確認することじゃねえって」
「うん…そうだね。……そうだね、ゆうま……」


 それでも不安なんだ、きみは人気者で、明るくて優しくて、僕なんかつりあわないって思うし、僕は男だし、だからすごく不安で、いつも胸が押しつぶされそう。いつもくるしいんだ遊馬、僕は、ちゃんと君の隣に立てているかな。


「……風也。オレちゃんと風也の事好きだからな。ホントだからな」


 いっつも何かにつけて好きなのかとか聞いてくるし泣きそうな顔するけど、本当に風也の事好きだし、ずっと風也と一緒にいたいし、伝えたいのに全然伝えられなくて、オレ、どうやったら風也にわかってもらえるかかな。





((どうしよう…))





■GX・ごっずごちゃログ

欲望(ヨハ十)
トランキライザー(吹亮)
落下地点(使徒覇)
優しさにふれる(ブル遊)
衝撃(ブル遊)
君と風邪(ブル遊)
Fissure(クロ京)
赤いボールペン(遊龍可)
クオリア(ブル遊)





■ガッチャ!


『いやぁ…まさか大会で優勝しちゃうなんて、君も随分大きく出たのにゃあ』
『気ままに旅をしたいんじゃないのかい?そんなに知名度を上げたら、往来を歩きにくいだろうに。何を考えてるのやら』
「まぁまぁいいじゃねーか。第一あんな大会じゃ知名度なんて地域でしか上がんねぇって、多分!万丈目とかエドとか居るわけでもなかったしなー」
『そういう問題でもない気がするのにゃ…』
「いやー、でもどいつもこいつもワクワクするデュエルをする奴だったぜ!また参加してえなー!」
『……もう勝手にしたらいいよ』
『十代くんは筋金入りのデュエリストなのにゃ』
『筋金入りのデュエル馬鹿なんだよ』
「あんまり褒めんなよ、二人とも」
『……褒めてないけどね』
『うーん、前向きなところだけは評価すべき…かにゃ』



―――――――
今更だけど公認大会で十代さんデッキ優勝だそうで…!それにかこつけてちんまりと。
おめでとうございます!





■小ネタ

パラドックスが遊星に憧れてる話
未来組にEDF2やらせてみた





■インチキ効果もいい加減にしやがれ!


(クロウvs遊馬)



「オレは手札から、デルタ・クロウ-アンチ・リバースを発動するぜ!お前の場にセットされてる魔法・罠カードをすべて破壊!」
「ちょ、ま、えええ!?」
「バトル!BF-黒槍のブラストで、ベビー・トラゴンを攻撃!貫通ダメージを与えるぜ!」
「か、貫通ダメージ!?」
「さらにBF-疾風のゲイルと、BF-大旆のヴァーユでダイレクトアタック!」
「うわああああ!」
「リバースカード・オープン!トラップ発動!緊急同調!」
「き、きんきゅー…」
「このカードはバトルフェイズ中にシンクロ召喚ができる!オレはBF-黒槍のブラストに、BF-疾風のゲイルをチューニング!黒き旋風よ、天空へ駆け上がる翼となれ!シンクロ召喚!BF-アーマード・ウィング!」
「そんなんありぃ!?」
「行け!アーマード・ウィングで、遊馬にダイレクトアタック!」
『ふむ。完膚なきまでに叩きのめされたな、遊馬』
「う、うっそ〜……アリかよこんなのぉ〜!」
「いよっしゃ!オレの勝ちだな!」
「どーゆーことだよクロウさん!トラップカードは一度場に伏せないと発動できないんじゃないの!?なんだよデルタなんちゃらって!」
「デルタ・クロウ-アンチ・リバースな。このカードは、フィールドにブラックフェザーと名のついたモンスターが3体以上存在する時、手札から発動できるんだぜ。逆にブラックフェザーが場にいないと発動できねえけどな」
「そんなぁ…ううう、何も伏せてないと思って油断してた…くそー、トラップさえ発動できれば……」
「ま、このクロウ様に勝つにはまだまだ修行が足らねえな!」


「子供相手にあんな壊れカードを使っておいてよくもまあいけしゃあしゃあと言えるよね」
「言ってやるなブルーノ。クロウはデュエルにはいつも本気の男なんだ」
「だってあんなブラックフェザー専用ハーピィの羽根箒……」
「しかも子供相手に【アロマ・コントロール】デッキだったわね」
「…………、クロウは昔……あまり鬼柳と、デュエル、されたがらなかったな……」
「うん、その鬼柳さん大正解」



―――――――――
てつお「トラップは一回伏せなきゃ絶対発動できないんだ」

みたいなことを聞いて突発ネタ。手札トラップと言えばゾーン様、クロウは墓地トラップなイメージがなんとなく強いんですが、デルタ・クロウもなかなか鬼畜だったと思い。本当にあのBF版ハーピィの羽根箒はどうにかならないのだろうか…。