そういえば、私は何年何組なんだろう。何一つ分からないから、近くにいた眼鏡をかけた可愛らしい女の子に職員室の場所を聞く。
「――に行けば、職員室があります」
「ありがとうございました」
「いえ」
ぺこりと遠慮がちに頭を下げる眼鏡っ娘に好感を抱いた。何年生なのかな。もしかしたら同じクラスかな。
「すいません、猫柳タマですが…」
「あー!やっっっと学校に来たのね!」
私の顔を見た瞬間、ガタガタと立ち上がる一人の女性教師。ちょっとびっくりした。
「は、はぁ……」
「辞めたのかとてっきり思っちゃったじゃない」
プリプリ怒る私の担任?に、私のクラスは何処か聞いてみる。すると彼女は目を丸くして、その後深くため息を吐いた。
「一年生が終わってから……アンタどうしちゃったのよ…?委員長さん」
「すいません……」
「まあいいわ。猫柳のクラスは2―Aよ!」
「ありがとうございます。失礼しました」
あの眼鏡っ娘のようにペコリと頭を下げる。うし、私は二年生なのか!
「すいません、二年生の教室ってどこですか?」
「アンタって子は…!」
うっかり忘れちゃう系女子ですいません。
「ここか……」
ガラガラと開ければ、一斉にクラスメート全員の視線を集めた。うん、だって皆ほとんど制服なのに、私は私服で暗いもんね。
「猫柳さんだ…」
「珍しいね」
「うわ、あれが…委員長だった猫柳タマ…」
なるほど、私は委員長だったのか。それにしてもみんな注目しすぎじゃない?
居心地が悪い中、私は忍耐強く椅子に座っていた。偉いぞ、私。
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