「くしゅん!」
ずずーっと鼻水をすする。春とはいえ、外で昼寝をするのは早かったようだ。
「えーと、私のクラスはどこですかねー」
職員室に行って聞くのが面倒だし、一つずつ潰していくか。ふらふら〜とB組に入ったら、
「あ」
「え」
金髪がいた。思わず構えてしまっちゃうのはもう習慣ですかね!やだ、悲しい。
「えっと、ここって2年のクラス?」
「いや、1年っすけど…」
何故かふいっと視線をそらされる。金髪でチャラそうなナリの割にはおとなしい……。
「そっか、ありがと!」
「あ、あの!」
「ん?スリーサイズは禁則事項だよ?」
「いや、違います……」
違うのかよ、ちょっぴり落胆する私である。苦笑した表情を、真剣な眼差しに変えた金髪。ま、まさか告白ですか!?
「……折原、臨也と知り合いなんですか?」
「え…?んーと、その質問に答えなきゃダメ?」
「ダメです」
最近、いざやさんの知り合いかっていう質問多くね?正直答えるのがめんどくさいわー。
「そうだけど、なんか問題があるの?」
「先輩に言うのはアレっすけど……近づかない方がいいっすよ」
「……ふうん。あのね、私は完全になりたいの」
「は、はぁ……」
何を言ってんだこの女は、っていうような顔をしている金髪後輩くんに語り続ける。
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