「…………最悪」
「こっちのセリフだ」
へーわさんと遭遇してしまった。ていうか、へーわさんっていつもバーテン服なの?服ないの?かわいそー。
「へーわさんの隣にいる人って誰?」
「誰が教えるかよ」
「私は猫柳タマと申します」
「おう、俺は田中トムっていうんだ。よろしくな」
「あっ、トムさ…!」
「えへへ、トムさんよろしくお願いします」
「…………お前、俺の前とは全然違うな」
へーわさんに睨まれたけど知らんぷり。だってへーわさんのこと嫌いだもん!ぬ、そういえば!
「学校行かなきゃ!」
「中学生だからといってサボんなよ」
「高校生ですよ死ね」
「てめ…!」
「じゃートムさんとへーわさんさようなら!」
猛スピードで走る、トムさんは苦笑しながら手を振ってくれた。優しいなあ。
「へーわさんも、トムさんを見習えばいいのに」
[ 7/54 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
戻る