なんていう千景君の忠告を忘れて、私は久しぶりに池袋に訪れた。ふむふむ、平日だからかあまりカラーギャングがいない。

来た理由は身辺整理というか、お荷物を取りに来たのだー!とりあえず身元バレを避けるために、茶髪のロングヘアーをかぶってきた。

たしかノンちゃんって子に借りた。あとその子から普段私が着ないような明るいパステルカラーのワンピースを借りた。

ふふふ、タマちゃんってば、さいこーに可愛いってばよー!落ちないとは思ったけど、保険のためにクリーム色のキャスケットをかぶってきた。


「もしかしてタマさん……?」

「っ!?み、帝人くん……!」

「あれ…臨也さんから亡くなったとは聞いていたんですけど……幽霊?」

「……生きてますしー!あっ、帝人くん、臨也さんには内緒にしててね!」

「うん、もちろん」


にこーっと笑う帝人くんの表情は、ちょっと強張りがあった。ははーん、さては杏里ちゃんと上手くいってないのかにゃ?


「帝人くん…今から時間いい?」

「大丈夫ですけど……」

「悩み事、聞いてあげるよ。一応年上だし?」

「ほ、ほんとですか…?でも、あの……」

「だいじょーぶ!誰にも言わにゃーい」


私の言葉に安心した帝人くんは肩を下ろして、お願いしますと頼んできた。うひゃーあのひともこれくらい素直なら……あのひとって誰だっけ?


「タマさん?」

「にゅわ!い、行こっか」


ずきずき痛む頭は知らんぷり。さーてお悩みを解決しちゃうぞ〜〜。




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