「忍足謙也や、よろしゅう!俺の事は気軽に浪速のスピードスターって呼んでや」 「いや意味わからんどこから出て来たスピードスター。てゆーか気軽じゃないし名前より長いし!」 「なんや東京のやつのくせにええツッコミするやんけ…!」 「東京関係なくね!?」 「本当の事言うとな、俺実はツッコミやねん」 「奇遇だね、実は私もボケだ」 「自分ら出会って早々仲良くなりすぎやで」 「なんやねん白石、嫉妬か?」 「アホか、誰が嫉妬せなあかんのや。俺だって苗字さんと話したいわ!」 「矛盾してるで白石!!」 「知ってるか謙也、俺、シャンプーの匂いする子大好きやねん」 「あ、これシャンプーよりリンスとトリートメント寄りの匂いです」 「俺リンスの匂いする子が好きやねん」 「心変わり早ッ!?」 「シャンプーなんて時代遅れやん?時代はリンスや!シャンプーなんてリンスの引き立て役なんや! クラスで地味なシャンプーをリンスがプロデュースして石から宝石へと輝かせるんや!」 「白石、その例えは無駄が多いっちゅー話や」 「謙也の分際で口出しすんなや」 「え、ごめん」 「とりあえず、苗字さんこれからよろしゅうな」 「出来れば周りの女の子達の視線を理解してからよろしくしてください」 「「すまん」」 |