「で」

「で?」

「どうすんのこれ、料理作ってくれるのは大変ありがたいよ?でもね
この子私の手持ちじゃないんだわ、どこから連れてきたか知らないけど
もといた場所に戻して来なさい!メッ」

「えーお母さーん私ちゃんとお世話するからー!
ねえ、飼っていいでしょー?」

「俺はペットか」

「そう言ってあんた、こないだ蜥蜴圧死させたじゃない。
その前は亀を餓死寸前まで追いやって、共食いしてたでしょうが!」

「え、なにこれ続くの?というか怖いんだけど。えぐいんだけど、リアルなんだけど。」

「まあ結果としてはね、名前がゲットすればいいじゃない」

「え、野生がいいんだけど」

「あ、そっか」

「え、納得すんの?てゆーか野生のままがいいんだけど」

「というわけで…私に捕まって(はあと)」

「え、あ…ちょ…アッー!」


1時間後


引っ越して1日目の朝、一時はどうなる事かと思ったけど、なんとかなりそう!
食さえどうにかなればこっちのもんよ!ビバニート!
ポイズンクッキングからさよならバイバイ!俺はこいつと旅に出るよ!
それにこの子は白の知り合いで、仲いいみたいだし


「酷い…虐めだ…いたいけなチュリネに容赦ない上に下僕みたいに使う気だ…主に白が」

「誰が下僕みたいに使うって言いました?」

「え?」

「ボロ雑巾の如くそれはもう残りカスも出ない程
もはや一本の紐になる程使うわよ」

「生き物以下、だと…?」


………仲、いいみたいだし

ぴんぽーん

あ、あーらやだこんな時間に誰でしょうオホホホホ
2人は久々に会ったんだろうし若いもの同士ゆっくり話していってね!
メロスは走った、玄関先に待つセリヌンティウスの為に…!(訳:早くこの場から逃げ出したかったから麻陽を犠牲にした)

「はーあーいーどちらさ、ま…」

「あの…みょうじ(ひらがな)さんのおうちであってますか…?」


え、なにこの可愛い子