ずっと、普通に憧れていた。
普通の家庭
普通の食事
普通の人生
特別なものなんかいらなかった。
そんなもの眩しくて、眩しくて、俺なんかの人間には似合わないって思ってた。
でも、そんな俺のモットーは俺様自己中変人、通称わがまま王子に見事に粉々に打ち砕かれた。
「普通の人間なんかいないさ」
王子はそういいながら笑っていた。
「人間、産まれたらみーんな、特別さ」
王子はそういいながら、笑っていた。
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