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 人肌恋しくなるときがある。人間と関わるのは酷く面倒なことだし、一緒にいると一人にしてくれ、と思う。そんな私でも人肌恋しくなるときがある。例えば、一日中一人で過ごした夜だとか。少しロマンチック過ぎた。とにもかくにもどうしようもなく人と話したくなるのだ。一人でいることはどちらかというと得意な方なのに。一人は好きだけど独りは嫌いとはよく言ったものだと思う。私は正にそのタイプだ。だから人一倍、一人と独りの違いに固執する。一人でいても独りにならないように嫌いな人間達に向かってセンサーを張り巡らせている。情けない。

 もしかすると私は物凄く面倒なこと性格かもしれない。素直じゃない。遠回りして遠回りして、伝える。それがうまく行ったことはない。人との距離も遠い。近くにいるような振りをして実はオンラインのような距離である。縮めかたも置き方も分からない私はただ画面の向こうを見るように人と接する。抱きしめることも抱きしめられることもない。
 誰も分かってくれないとは思ったことはないけど、誰も分からないんだろうとは思う。他人に思われているより単純で、他人に思われているより複雑なのである。防御線をあえて目の前で張っているのだから。それは仕方ないことだ。いつの間にかに防御線だらけになっているけど。

 人肌恋しい。

 なんちゃって。

ONE's hope/やなぎなぎ





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