.*小仁沢様から相互記念*.
Who is he?...【1】

 掃除を終え、日誌を職員室に返し、さてお店に向かおうかと靴を履き替えているところ、突然ポケットに入れていた携帯電話が震えだした。

 ディスプレイに表示された名前は意外なことに洋ちゃん。

 何だろう?

「もしもし」

『一舞!? 今どこにいるっ!?』

 電話の向こうから聞こえる洋ちゃんの焦ったような声と、「ハァーハァー」というやたらと荒い息づかいに、思わず電話を耳から遠ざける。

「学校、の昇降口。これからお店に行こうと思ってたんだけど」

『そんなのいいから、すぐに駅まで来て!』

「は? 駅? 何で?」

『後で話す! とにかく来て!』

 一方的に電話は切られた。

 なんなの、いったい?


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