登場人物の必要人数と、その情報を描く
2012/05/25 02:36

美砂が描いてきた経験の中では、30pの場合、登場人物の数は4〜5人がベスト。描きやすい人数だと思います。

規定枚数がもっと少ない場合は2〜3人に絞ったほうがいいかもしれませんが、美砂は30p以下の漫画を描いたことがないので詳しくは書けません。

人物の人間関係はそのキャラの役割に応じて決まっていくと思うのですが、そこに生まれる生活環境はあらかじめ少々詳しく決めておいたほうがいいかもしれません。

*例えば、主人公が高校生であるとか、脇役が幼馴染であるとか。また、生活環境である建物の状態や景色という情報を、言葉では無く、絵で伝える必要があるからです。

ここでネックになるのが背景描写の問題。

美砂はどうしても細かく描くという作業が苦手で、結構アバウトな感じでしか描けないのですが、特にダメという指摘は受けたことがありません。

見本は自分の生活の中にあったり、写真や映像、プロの作家さんの描き方を真似るなどの方法をとってきました。

さすがに北海道の景色で関東の様子は描けませんし(笑)舞台設定によって背景の絵も考えて描かねばなりません。

資料としてよく紹介されるのが「背景カタログ」という本ですが、美砂は使ったことが無いです。



この本の中から使いたい写真を選び、コピーしてトレースするというのが正しい使い方だそうですが、ちょっと写真が古いんですよね(笑)
美砂がようやく見つけて入手した物だったんですが、結局使いたいところが無いという(笑)

種類は限られるかもしれませんが、空や草木、教室の絵など、トーンにも背景のための物はありますから、それを活用するのも手です。

あと、見る人が見ればわかってしまうと思うのですが、美砂は透視画法という技法が使えません。
中学くらいの美術で習うと思うのですが、未だ理解できません(笑)
それでも背景が狂っているという指摘は受けたことが無いので、感覚を鍛えればそれなりに表現できるんだと思っています。


それから、背景をどの程度描くのかについて、もしかしたら全てのコマに一生懸命描いて、それでも悩んでいる方がいるかもしれないので書きますね。

美砂がいただいた批評の中に書かれていたもので印象に残っているのが

「背景は多すぎず少なすぎず丁度良い量。もう少し描きこみがあった方が良いが、感じは出ている」

という文章。


「多すぎず少なすぎず丁度良い量」とは、必ずしも全てのコマに背景を描く必要は無いということ。

「感じが出ている」とは、そこが何処なのか、どんな立ち位置でどんな状況なのかが分ればいいんだと受け取りました。

ただし、もう少し描きこんだ方が良いというアドバイスは頂いたので、美砂が努力するべきはそこなんだと思います。

プロの方の漫画を拝見しても、背景ばかりが目立つ描写は(少年誌では沢山描かれていますが)極僅かな場合が多い気がします。それも、そこが何処でどんな場所なのかなどの情報を伝えるための手段としてだと思います。

よく見かける留意点として、人物が背景に埋没しないように心掛ける。というものがあります。

背景は大切な情報ですが、実際に動く人物を邪魔してはいけないということも憶えておくと有利だと思います。










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