2012/05/20 02:34 少し長いですが、どうかご勘弁を。 ケント紙などに本描きする前に、お話の終始の流れとコマ割りや構図、台詞回しなどを決めておかなければどうにも描けないものなのですが 実は美砂は、プロットというものがどうも苦手なのです。 プロットの作り方については、いつだったか漫画雑誌の投稿作募集ページなどで見かけたことがあるのですが 人により、小説のように台詞を箇条書きにしていく人もいれば、設定を略図形式にする人など、自分なりの方法で組みあげていくらしいですね(←え?w 美砂はそれすら途中で嫌になってしまうので(笑)きちんとプロットを作ったことが無く、どの話もいきなりラフネームから入ります。 設定なら頭に全部入ってるし、書きだせば書き出すほど訳が分からなくなるので、だったら描いたほうが早いじゃん!ってなるという(笑 コマ割りが苦手でなかなか決められない人は、最初にA3くらいの紙を縦横に均等に(折り目をつけるなどして)区切って、絵コンテの段階から始める人もいるそうで・・・ 美砂はそれも試してみたのですが、やっぱりコマを割りたくなるのでダメでした(笑 それでお話が完成するのなら、それがその人のやり方なのだろうと思っているので、美砂はたぶんこれで良いのです。そういうことにしてください(笑 とにかく、A4のコピー用紙に思いつくまま流れを描きまくって、読み返しては削り、読み返しては描き直し。 何枚も何枚もコマ割りや台詞やアングルのパターンを作っては読み返して描きまくるの繰り返し。 現在このサイトにある漫画たちはそんなラフネームの完成形を丁寧に描いて、色をつけたようなものです(笑 実際の本描き前のラフネームは、まったくもって(笑)自分にしかわからない作りになっていますよ。 これは綾っちメインで描いてみたときのラフネーム。 これは【CRIMSON Baby】の前身。もうすでに涼ちゃんがロン毛ですね(笑 一舞たちの話は何度、漫画にしようと試みたかわかりません。ラフネームだけで何百枚、いや、何千何万と描いたと思う。 それでも規定枚数に収められるものが描けなくて、一旦眠ってもらってました。 それだけ描いても、現在サイトに上げてあるものとダブる内容のものは無いです。 プロの漫画家さんの場合は、この段階で担当者からのチェックが入ると聞いたことがありますが、一人で描いてる段階ならば描きたいように色々な展開を試してみることができるチャンスです。 美砂なんかラフすぎてこんななったりしてましたからね(笑 ↓ 酷い時はそこいらにあるボールペンで殴り書きしたり、台詞が気に入らなくて赤書きしたり好き放題です(笑 ↓ ただ、気をつけなければいけないのは、何ページにどのシーンが来るのかを計算して描く。ということです。 例えば、「引き」という手法を使う場合、左ページの最後のコマまでに、次ページで起こるサプライズのキッカケ、前振りを作らなければいけません。 一番の見せ場も、その「引き」ができなければ小さく見えてしまいます。 また、投稿作を描く際の本描きでは、はみ出し限界のラインがあるため、台詞を入れる位置も重要ですし、その位置によって流れが悪くなってしまったりしますから たとえ本描きと紙の大きさが違っても、右ページになるか左ページになるかは必ず意識しなければいけないので、ネーム段階からもそれを計算する必要があります。 そのために美砂が工夫したのは、ネームを描きこんだ紙の整理の仕方です。 もしかしたら大半の人がやっていることかもしれません。 上の画像でもわかると思うのですが、クリアブック?に順番に見開きで収納して 開いたときのバランスがいつでもチェックできるようにしています。 これは誰かの何かを参考にしたとかではなく、単純に自分でわかりやすくしたかったからなのですが ベタやトーンで仕上げたときだけじゃなく、ラフ画の段階でもバランスは大事で、それが読みやすさにもつながるという事を何本か批評をいただいて知りました。 コメント(0) |