第四段階*墨ベタ
2013/02/20 23:59

墨ベタとは、墨やインクなどで黒く塗りつぶすことを言います。

単純に「塗りつぶす」と言っても、どう塗るか、どの程度塗るかによって違いが生じます。

言葉で説明するのはとても難しいですが、文字通りただ真っ黒に隅々まで塗りつぶしてしまうのと、少しでも白い部分を残して塗るのとでは、立体感や艶などといった違いが出来ます。

例えば制服のジャケットや学ラン。

隅々まで真っ黒に塗るのも正解です。ですが、その場面や表情によって変化をつけたい時など、それだけでは少々伝わりにくいものです。

髪の毛も同様です。

黒髪だからと塗りつぶすのも間違ってはいないですが、重たい印象が強くなるかもしれません。

美砂もあまり上手な方では無いのですが、実際に塗ったものの写メで説明してみようかと思います。

美砂自身が墨ベタで一番集中力を要するのが髪の毛です。

毛流れや光の当たり具合などを考慮しながら少しづつ塗っていく作業で、なのに本当に何度やっても上手く塗れた気がしません(笑

これは【Trinity After Memory】の彰さん。髪の毛の上半分を黒く塗ります。



髪の毛の中間付近から毛先に向かって、一本一本描きこむような動作で塗っていきます。

ついでに言うと、ここで使っている紙はよくある格安のコピー用紙なので、塗ったそばから墨汁が吸収されてとても塗りにくいです(笑

更にコピー用紙の場合、手早く塗らなければ滲んでしまうので、手の動きはかなり高速。慌てすぎて墨汁が追いついてくれません(笑

コピー用紙は焦る分特にムラになりやすい気がするのですが、ケント紙などの場合でも油断するとムラが目立ってしまう場合もあるので気を付けなければいけません。

塗りムラはかなり指摘を受けることが多いポイントなので、慎重に綺麗にを心掛けて塗ることが大事だと思います。


美砂がいつも使っているのは、どこにでも売られている筆ペン(中字)です。



筆ペンを使い始めた当初は細字タイプも使っていたのですが、いちいち持ち替えるのが手間で(笑)今では中字だけです。

どんな細かい場所も、どんなに広い範囲でも中字一本しか使いません。

何故かというと、カートリッジ式で手入れもそれほど気を使わないお手軽な道具だからです(笑

使い込み過ぎて毛先にクセがついてしまってますが、これはこれで大丈夫です。

筆先は必ず真っ直ぐ下に向けて使いますよ。



こうすることではみ出しにくくなります。

広い範囲を塗る場合、筆を寝かせるように塗ることも無くはないですが、ムラになりやすいのでお勧めできません。

ちなみに、ベタ終了の全体図。



ネクタイも墨ベタです。

写メが見辛くてすみません。

白い部分を残すことによって、少し立体感が出ているような気がしませんかね?(←不安


墨ベタのポイントは、少しずつ丁寧に色を置いていく事だと思います。

根気と集中力が大事な気がします(笑


また。墨ベタの量についても、気を付ける必要があります。

少なすぎるとアッサリしすぎるし、多すぎると画面が重くなります。

この後に乗せるトーンの量や種類なども考慮しながら、見開きで確認しつつ適度な量を決めていくのが良いと思います。










†return†




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