中学生意地っ張り日記2(comic/ギャル男サイド参照)
2011/10/04





「あーあーあーまたカオスだよー」


「・・・・」


 壊れたベッドに、粉々のベース。ノートパソコンはディスプレイが死亡してるし、床も壁もボッコボコ。

 とりあえず落ち着かせる事には成功したけど、片づけんの一苦労だなー・・・。



 ・・・最近になって気づいたんだけど。

 蓮は感情の捌け口が見つからない時、大暴れするらしい。

 小さい頃はそんなこと無かったから、きっと最近そうなったんだろうと思うけど。

 もちろん母ちゃんは頭を抱えてるさ。何かある度、息子が大暴れすんだもの。

 しかも、既に自分より遥かにデカく成長した息子がだ。

 どうやって止めんだバーカ。みたいな?



「なんつーか蓮はさぁ。ダークサイドがモロ出しすぎて、母ちゃんは可哀想だけどさー。俺的には、だんだん可愛く見えてくるよ」


「あ?」


「そんな睨んだって駄目だよ。ポロポロ涙流してた潤んだ瞳じゃぁさー」


「!・・・くっ・・・ふん、涙なんか出るわけないだろ」


「あ、今更そんなこと言う?」


「何の話だ?」


「お、記憶を抹消しましたな?」


「お前の話は意味不明だな」


「・・・まぁ、お前が暴れてくれなかったら俺が暴れたかもしんないし?お前が泣いてくれないと俺も泣けないし。いんじゃね?」


「・・・」


 とりあえず、破片を拾う作業を淡々と進めながら、今回は蓮自身も参加していることに安堵する。

 きっと何かしていないと気が紛れないんだ。

 俺がそうだもん。

 こういう時、双子ってわかりやすくていいな。



「あ!」


「むっ?」


「エロ本見っけー。なんだよ持ってんじゃーん」


「は?」


「ん?」


    パラ・・・パラパラ・・・



「・・・」


「・・・」


「・・・こんなモノの何が良いんだ?」


「・・・コレ、蓮の趣味じゃないね」

 じゃあ誰の?なんて野暮な事は考えないほうがいいのかな・・・。


 まぁ確かに。

 蓮の部屋に干渉できるのなんか俺くらいだし。

 母ちゃんは今んとこ入ることも出来ないけどさ・・・コレって知らないフリした方がいいのかな?












 ね?

 父ちゃん・・・。



「・・・クソオヤジが!」






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