僕の友達
2015/08/01





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久し振りに日本に帰国した。

挨拶がてらお父さんにアポイントを取ろうとしたが、生憎スケジュールに空きが無いからと断られてしまった。

ついでに泊まらせてもらおうとも思っていたのに当てが外れた。

自分でホテルに部屋を・・・と思ったが、時期が悪かったらしい。夏休みの予約客で、目星をつけたところは満室ですの返答ばかり。

おかげで路頭に迷ってしまったじゃないか。

この僕がまさか漫画喫茶なんてものに入りたくはないし、一人でラブホだなんてプライドが許さない。とはいえそこさえも満室の様子だったが・・・。

悩むのも面倒になったので洒落たバーで飲もうかとタクシーを待っていたところに、知り合いが通りかかった。

僕を見つけるたび心配だからと家に泊めてくれる。最近知り合った、神社の神主をしている親切な男。僕の数少ない男性の友人と言ったところか。

今回も、僕が何も言わないうちに彼の家に泊まらせてもらえる事に決定していた。

大きなハーレーの後ろに乗せてもらい、彼の背中越しにみた青い髪はなかなかキレイだったな。

彼の家に着くと微かに聞こえるピアノやフルートの音。古い神社にはまたミスマッチで素敵だ。たぶん彼の子供たちが演奏しているのだろう。一宿一飯の御礼にあとで演奏会でもしてみようか・・・。


話は変わるが、なんでも昨日は行きつけのヘアサロンで髪を切ってもらったそうだ。

もの凄く強めに薦めてくれたので、僕もいつか行ってみようかと思う。





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