また数日すれば君と会えなくなる。
沢田綱吉と一緒にいる女子は未来に着いて来るのに、この子は着いて来ない。
僕の、側にいない。


未来の僕に若干の殺意を感じながら、だけど何となく理解出来た。
多分、関わらせたくないんだ、と。


──以前、爆発の先で見た葉月は僕のモノだったから。


相変わらず僕はボンゴレには興味がないが、少し強い草食動物を咬み殺す機会があるのだから、これから楽しみだ。


君が危険な目にあうくらいなら、少しだけ会えないのを我慢してあげる。
だけど、少しだけ。


「ひぁっ!」


気付けば無意識に、匂い通り甘そうな首筋に吸い付いていたらしい。
朱い跡がそこには残っていた。


「逃がさないよ」


たとえ少し並盛を不在にしても、ね。





ちょっと楽しかったから、もう少し跡を残そうと君を抱き寄せた所で。
ガチャリとドアを開け、副委員長が屋上に来た。
タイミングが悪いとはまさにこのことで。


当然のように空気が読めない副委員長は。
未来で僕に意見した罰も追加して咬み殺してやった。






秩序の欠けたこの街で
(交錯するそれぞれの想い)

お題拝借:たとえば僕が 様






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