この葉月は僕の小動物なのに。
僕の、獲物なのに。


感情とは裏腹に、僕の腕は優しく君の背中に回されて。
自分でも驚くくらい優しい声が出た。


「大丈夫だよ、君は僕が守るから」


さっき未来で感じた気持ち悪い歯痒さも。
子供っぽいママゴトも、興味はないけれど。


僕の獲物は僕のモノだ。
他のヤツには涙一滴だって渡さない。


優しく抱きしめれば、やっぱりあの匂いが漂った。
安心感と、独占欲を掻き立てられる、葉月の甘い匂いが。





過去と未来の境界線
(そういえばどうして応接室に来たの?)
(……?呼ばれた気がしました)

お題拝借:SNSサイト 様






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