ぐいっと遠慮なく引っ張られれば、足は自然にこの恐怖の男に従った。私の意思など聞いてもくれずに話が進んでしまう。だが、一般庶民の私がマフィアもどきの男に意見出来るはずもなかった。その後。何処かに移動する車の中で、本当にマフィアだったと知り。宿泊するほどの金銭的余裕がないと伝えると「そんなに払いたかったら身体で払ってもイイぜ?」と言われて、「優しさに甘えさせていただきます」と全力でお断りした。結局、私が日本に帰れたかというと──マフィア的気遣い(危な過ぎる取引内容) ←|TOP|→